自分の小さな「箱」から脱出する方法(アービンジャー・インスティチュート著)を読みました。
ラグビーの五郎丸選手おすすめの一冊でもあります。
良かったですね。おすすめです。
読んで人生が変わったっていう人がいるのも、頷けます。
この本を読むと、「他人に対して優しい気持ちになるためのテクニック」を身に付けられます。
どんな内容かをまとめようと思ったんですが・・・難しいですね。
本はストーリー仕立てで読みやすく、読み終わった後なるほどな~と思える。
でも、ぱっと説明できないってことは、分かった気になってただけでしたね・・・。
がんばってまとめてみます。
人間は、相手が自分のことをどう思っているのかを感じることができる。
人間関係のテクニックは第一原則ではない。
心の中で相手をどう思っているかが、問題。
本にはこのように書かれています。
つまり、ちまたで流行っている人間関係を良くするようなテクニックありますよね。
聞いているときは「相づちを打つ」とか、「相手の趣味を覚えておく」とか。
そういったテクニックは後でよろしい。一番じゃないよ。
大事なのは、自分が相手のことを一人の人間として好意的に見ているかどうか。
で、この自分の感情は相手にはなんとなく伝わる。
この人嫌いだな、と思いながらいくら相づち打っても、趣味を覚えていても、
「なんだ、こいつ、白々しい奴だな」と思われてしまう。
だから、相手を一人の人間として尊重して接することが、相手からの信用を得るためには必要。
相手を好きじゃなきゃ、相手だって好きになってくれないよってことですね。
こちらが相手に対して抱く感情は、こちらが相手に対して、箱の中にいるか外にいるかで決まる。
出ました。「箱」。
この箱の定義がはっきりしないのが、理解を難しくしてる気がしますね~。
箱の中にいると、相手を物としてみてしまう、悪い状態。仲良くなれない。
箱の外にいると、相手を喜怒哀楽のある一人の人間としてみられている、良い状態。仲良くなれる。
箱の中にいると人間関係が悪くなり、外にいると良くなる。
だからみんなで箱の外に出ましょう~。
じゃあどうすれば、箱の外で、相手を優しく尊重できるようになれるのか。ってことですよね。
本の中ではあるストーリーを徹底的に分析しています。
どうやって人は箱の中に入っていくか、という話。
こんな話です。
夫婦がベッドで寝ていました。
すると赤ちゃんが夜中泣きだしました。
夫は目を覚まします。
(今自分が、赤ちゃんをあやせば、妻は寝ていられるな。)
・・・しかし、夫はベッドから出ませんでした。
赤ちゃんは泣き続けています。
すると夫は自分が起きない理由を探し始めます。(自己正当化)
俺は悪くない。
俺は明日仕事なんだ。いつも給料を稼いでいる。寝る権利がある。休日は子どもの世話をする良い父親だ。
自己が正しいためには、相手が間違っていないといけない。妻が悪い理由を探し始める。
あいつが悪いんだ。
起きないなんて鈍感だ。寝てるふりしてるんじゃないか?怠け者だ。ひどい妻だ。ひどい母親だ。
相手のために何かしたいと思ったときは箱の外にいます。
相手を尊重しようと言う気持ちがあるとき、箱の外にいるからです。
目を覚まして、(今自分が、赤ちゃんをあやせば、妻は寝ていられる。)と思ったとき夫は箱の外です。
妻を尊重していますからね。
このときに自分の気持ちにしたがって優しい行動すれば、箱の外で気持ちよく過ごせました。
しかし、自分から生まれた優しい気持ちを裏切って、ベッドから出なかったことを選びました。
この「自分への裏切り」をすることで「箱」の中に入ります。
箱の中に入ると、自分は悪くない、悪いのは相手だという思考に陥ってしまう。
どんどん妻が嫌いになり、イライラしてくる。
自分の気持ちを裏切る。
つまり、自分がしたほうがいいと思った事をしなかったときに「箱」に入る。
自分を裏切ったら気持ち悪くなるよ~ってことですね。
「箱」=「自分が正しいという思い込み」と言えるかもしれません。
自分が正しいなら、相手は間違ってないといけない。
相手のあらを探し始める。
箱の中はそんな状態。
それでは精神の安寧は訪れない。
幸せに生きるためには、箱の外にいられるように努力することが大切。
相手は自分と同じ喜怒哀楽がある人間だと思えば、相手のために何かしたいと思える。
そこで自分を裏切らず、行動する。
与えることで、自分も幸せになれる。
なるべく箱の外にいるようにすれば、自然と箱の外にいる時間が長くなってくる。
箱の外に出た人間関係が一つでもあれば、他の人間関係にも好循環が生まれる。
結論:何かをしてあげたいという優しい気持ちを大切にし、実践するとあなたも幸せになるよ
ってことかな。多分。
書きながら整理した感があります。概ね間違ってないと思います。
実際の本では、箱の中にいる状態から外に出るためにはどうすればいいか、なども紹介されています。
読みやすい本なので、あっという間に読み切れると思いますよ。
コメント