新たなるキャリアへの第一歩、大学編入

折角専門学校や短大を卒業したものの、自分の考えていた専門分野ではなく他の分野に進みたいとか、更なるキャリアアップを目指し引き続き勉強をしたいものの、今から大学へはいって教養課程からスタートするのはとためらっている方に朗報なのが、大学への編入制度です。

これは現在までに取得した専門学校や短大または高等専門学校での単位を認められる事により、大学の3年次または2年次に編入して新たな勉強をする事が出来ます。

この制度を上手に活用する事により、通常4年かかる卒業までの期間を2〜3年へと短縮する事が可能になるので、新たなキャリアアップや別な進路への進路変更を考えている人には、この大学への編入制度は見過ごす事が出来ない非常に魅力的な制度です。

編入の定員は各校により差があるのですが、定員割れをしている人数の補充を目的とする場合や、予め人数が決まっている定員制の学校など様々な様ですが、近年少子化の影響で大学に進む人の数も低下しているので、編入を考えている人にはチャンスの様です。

 

新しい学生生活にもしっかり目的を持って

大学をいったん卒業した人や専門学校等で自分の夢への一歩として学んでいた事も、時間が経ったり実は自分が希望している事と違ったりした場合があると言う様な経験をした事がある方も多いと思いますが、そんなときに検討してみるのが大学の編入試験です。

この編入試験は以前の学校の単位等が認められれば大学の3年次等に編入出来ると言う制度ですが、教養課程ではなく専門分野を主に勉強する時期に当たるので学校での勉強が直接実践で役立たないようになります。

ただ、実際の試験では希望する各部などの専門的な分野への出題が多く出ますので中途半端な気持ちでは編入試験の合格すら出来ませんので、しっかりした目的意識を持って試験やその後の学生生活に望む事が重要になります。

更に3年次での編入ともなれば既に学校の中でもある程度の人間関係が成り立っているので、その中に入りなじんでいくには多少なりとも時間がかかる事と思いますが、時には年齢も経験も違った世代との交流で貴重な経験が出来る事間違え無しなので、勉強以外の学生生活も大切にしましょう。

 

入試を行う時期。編入試験の場合

短大や専門学校等の卒業生や高等専門学校の卒業生を対象とした大学の編入試験ですが、多くの学校で行なわれているものの試験を行う時期は各大学によってまちまちです。

一般的には国公立大の理科系は試験の時期が早く、6月頃から試験が始まり遅いところでも11月頃には終了する傾向ですが、同じ国公立大でも文科系の場合は9月頃から始まり12月には終わる様なので、注意が必要です。

また私立大では理科系は学校によってかなり開きがある様ですが、6月頃から始まりその後翌年の3月頃までの期間と実施校により大きな開きがありますし、文科系学部では9月頃より始まり11月頃に終わりますが、多くの人気大学は編入試験を年明けの2〜3月に実施する傾向があります。

このように編入試験を実施している大学でも、それぞれの学校により編入試験を行う時期に開きがありますので、常に希望する大学の編入試験実施時期に関しての情報を各校のホームページ等で調べておく必要があります。

 

編入試験の対策はどうしたら良い?

キャリアアップの為に大学の編入試験を受けてみようと思ったものの、いったいどんな事が実際の入試で問われるのかと言う事を心配されている人も多いですが、実際の編入試験は多くの学校の場合英語、専門知識更に面接と言う場合が多く中には小論文を課す大学もあります。

英語の試験ですが、大学入試問題レベルの英語力を等問題が一般的ですが中には専門分野での専門用語など、それ以外のプラスアルファーの知識を要求される場合があります。

しかし英語の試験問題に対する出題傾向は大学によってまちまちなので、事前に過去の入試問題等を調べてそれに沿った対策を立てる事が必要になります。

専門分野に関する試験問題は、希望する学部や学科の基礎知識を問うものがほとんどになりますが、希望をする学部や学科の専門知識に関する事を新聞や専門書でしかり勉強し事実を知っておく他、それらの分野に関する自分自身の意見もしっかりまとめておく必要があります。

また面接では、編入後何を学びたいのかそして何故この学校に入りたいのかを中心に聞かれる事が多いですが、自分の意見や熱意を相手に伝える必要があります。

 

大学編入試験を受けるためのステップ

キャリアアップを目指し大学の編入試験に挑戦しようと思いたったら、その熱意が冷めないうちに一つ一つのステップを踏み始めて将来の目標に進んでいく必要があります。

編入試験を受けようと思ったら、実際に編入試験とはどういったものなのかまたどのような大学で実施しているのか等の概要をつかむ必要があります。

その後実際に自分がどのような分野のどのような専門知識を更に勉強したいかをじっくりと考え、自分自身の将来の目標を設定します。

その設定した目標に合わせた内容が勉強出来る大学を複数選び出し、更に良く検討をしその学校のホームページ等で実際に編入試験を行っているのか、また行なっているのであればいつ頃か等の情報を調べます。

出来る事であればオープンキャンパス等で実際の大学の状況を目で見て生で感じる機会があれば、後で希望と違ったと言った様な事が無くなりますので、そのような機会があるかを調べてみる事も重要です。

紙の上の情報だけでなく生の情報も加味した上で最終的に自分の目標に最も近づけそうな志望校を限定し、その学校の過去の編入試験の問題等を集めて対策をとり実際の試験へと向けて努力を重ねていきます。