自販機の設置場所

自販機は、設置する場所によって売り上げも違ってきます。
では高い売り上げが期待される設置場所は何処でしょうか。

まず繁華街やオフィス街など目に付きやすい場所は高い売り上げが見込めます。
買い物のついでやちょっとした待ち時間に買う場合も多いので、お弁当屋さんやクリーニング店の脇に設置するのも効果的です。

オフィス街やマンションが立ち並ぶ場所も固定客による売り上げが強みになるでしょう。
普段同じ自販機を利用するリピーター率が高い場所です。

コインパーキングなどの駐車場の脇も重要なポイントです。
車に乗ったあと、車内で利用するために買い求めていく場合が多いからです。

逆に売り上げが思ったよりも伸びない場所は何処でしょうか。
まず車の通行量が多くても歩行者が少ない場所が挙げられます。
車を駐車するスペースがなければ利用は難しくなってしまいます。

歩行者の通行は多くても、表通りから一本裏通りに入った場所ではあまり期待はできません。
表通りを歩く歩行者が裏通りの自販機を認識することは出来ないからです。

 

自販機設置後のメンテナンス

自販機を設置したら、様々なメンテナンスをした方が良いでしょう。

自販機表面にラクガキやいたずらがされてしまう場合もあるので、清潔感を保つようにすることが大切です。
汚れている自販機では本当に利用できるのか?と不安を与えてしまいます。
設置後は業者に任せることは出来ますが、周囲に空き缶やゴミが常時散乱している場合は、ある程度自分で片付けることも必要かもしれません。

新製品や人気商品は早めに入荷し、補充も頻繁に行うことで収益率もアップします。
季節感のある商品の展開も大切です。
暑い季節には炭酸飲料やスポーツドリンクなどの冷たい商品のラインナップを充実させ、寒い季節には温かいコーヒーや紅茶などの商品を揃えることでリピーターを増やします。

故障やトラブルの場合の連絡先を記載することや、防犯対策も忘れないようにしましょう。
もちろん実際に故障やトラブルが起こった場合の迅速な対応は必須です。
対応さえきちんとしていれば、その後の信頼を回復することは可能です。

設置後はできるだけ利用しやすい環境を作り出すことが必要です。

 

自販機を設置するためのスペース

自販機を設置したい、と思ってもどのくらいのスペースが必要なのか分かりませんよね。
設置にはどのくらいのスペースが必要なのでしょうか。

設置する機種によって多少の違いはありますが、標準的な自販機サイズは、高さが1830mmで幅は990mm、奥行きは720mmです。
最近の自販機は薄型タイプや箱型タイプ等もあり、設置状況に応じたサイズを選択することが出来ます。

標準的に必要とされるスペースは、おおよそ1平方メートル、3分の1坪程度になります。
この大きさであれば、店舗の前、自宅の脇、ガソリンスタンドの隅など様々な場所が設置可能なスペースになりますので、いくら探しても置くスペースが無いということはないでしょう。

では平らではない場所でも大丈夫なのでしょうか。
その場合も設置は可能です。
コンクリートを流し込むことで平らなスペースを作り上げ、そこに設置することが出来ます。

電源も元々あるのであれば最適ですが、無くても電気工事をして電源を引き込めば良いだけです。

 

自販機の設置に関するアルバイト

自販機の設置場所を探して契約するアルバイトがあるのをご存知ですか。

まず自販機を置けるスペースを街中で見つけて、その土地のオーナーに設置の交渉をします。
つまり設置場所の新規開拓ですね。
契約が成立した場合に仲介料をもらえるわけですが、報酬の相場は地方では1台につき2万円以上、首都圏ですと3万円から5万円で、地域によって差があります。
同じ地域であっても仲介をしている会社によって違いがありますし、1台あたりの売り上げが高いと期待できる設置場所では報酬がアップされることもあります。

また自販機はレンタルだけではなく、買い取りもあります。
その場合のアルバイト報酬は15万円程度といわれています。

このアルバイトの長所は設置台数にノルマもなく、自分の空いている時間を利用してスペース探しができるところです。
そのため、わざわざ外出して探し回るよりも、営業職の人が営業回り中に探し出す方が効率的です。
しかも良い設置場所を見つけた場合、その土地のオーナーさんと交渉することになります。
営業職の人にとっては身につけた話術や交渉術を十分に活用して交渉することができるでしょう。

 

自販機による社会的な貢献

自販機の照明や温度調節が電気消費量の問題になることがありますね。
最近では様々な自販機が開発されていて、7、8年前の自販機に比べて年間の電気代が40%程度軽減されている自販機も登場しているようです。
さらに省エネで経済的な自販機の開発が待ち遠しいです。

年間2万人から3万人の間で発生している心停止も、早期のAED(自動体外式除細動器)使用によって救命される可能性が高くなります。
そのため、AEDを搭載した自販機を人通りの多い場所に設置する動きも増えてきています。
現在ではAED搭載の販売機の設置は屋内に限られていますが、緊急の心停止に対応できるように、今後の展開が期待できそうです。

その他にも地震などの災害時には炊き出しの一種として、自販機の商品を無料で提供可能な機能の導入も始まりました。
徒歩などで帰宅する帰宅困難者や、断水などで水の不足に困る地域住民の需要を満たそうとする動きです。

なお自販機には設置場所の住所が記載されているシートが貼ってあるので、それを見れば自分の居る現在地を知ることも出来ます。