日本語の勉強方法

外国人が日本語を勉強するときの方法にはどのようなものがあるでしょうか。

日本語を使えるようになるには「日本語を日本語で理解する」ことが必要であるという人もいます。
一般的には最初の一ヶ月は日本語学校の教科書を丸暗記することから入ると良いでしょう。
文章を覚えることが出来たら、自分のことに置き換えて応用的な練習を行います。

3、4ヶ月を過ぎたら言葉が使われる場面を想定して練習します。
1つの文法でも様々な場面で使われるので、想定できる場面が多ければ多いほど練習になります。

半年を過ぎたら今まで勉強した文法の違いを考えて、想定する場面でどれを使うことが一番適切か自分で考えて選ぶ練習をします。
自分で考えて話す、という訓練になるのです。

人によって日本語の勉強方法は異なるようなので正解はありません。
中には母国語で考えてそれを日本語で話す訓練をたくさん行って、日本語をマスターした外国人もいます。

最も自分に合った方法を見つけて勉強することが大切なようです。

 

ソフトを使って日本語をマスターする

日本語を勉強するためのソフトはたくさん出回っています。
もちろんそれらを買い揃えたりレンタルしたりして勉強しても良いですが、途中で退屈さを感じてしまうかもしれませんね。

その場合は映画のDVDなどを教材にしても良いでしょう。
まず海外製の日本映画を手に入れます。
音声は日本語、字幕は英語ですので最初に内容を覚えましょう。
内容を覚えたら英語の字幕を消して、日本語の音声で映画を観てセリフを真似します。
日本語の発音と言い回しを覚えられるように、映画のセリフを全部話せる程度に真似できるようになったら次の映画に挑戦するという訓練もソフトを使った一つの勉強方法です。

最近ではパソコン用の日本語学習ソフトだけではなく、スマートフォンでも無料のアプリがあります。
「日本語クイズ」というアプリはクイズ形式で単語や漢字、文法、会話などが学べます。
ひらがなやカタカナに関する初歩的な問題から、助詞を答えるような上級者問題まで用意されていて、日本語能力試験の勉強をしている人にはオススメの教材アプリです。

 

日本語が難しい理由

日本語を勉強している外国人は世界で300万人いると言われています。
漢字、カタカナ、ひらがなの3種類の文字を持ち、文法的にも少々曖昧な日本語が、勉強することが難しいといわれている理由は何でしょう。

まず、生粋の日本人であっても苦手な場合がある「漢字」が理由の一つに考えられます。
漢字は何処にでもあるものなので、たとえ初めて見る漢字であっても形で何となく意味を理解したり意味を推測できたりしますが、そのような環境にない外国人にとってはかなり難しいことのようです。

さらに勉強するだけでなく、日本での生活した経験がないとなかなか理解できない直訳不可能な表現が多いことです。
例えば「よろしくお願いします」「お邪魔します」「恐れ入ります」など、日本人にとってはお馴染みであっても外国語に訳すことは難しい言葉が多くあります。

そして敬語です。
尊敬語、謙譲語、丁寧語をきちんと使い分けることは日本人でも難しいことがあります。
外国人にとって「行く」はわかりますが「うかがいます」は同じ意味なのにわからなくなってしまうのです。
一つの言葉に3つの言い方があり、相手によって使い方が違うという日本語の特徴が難しくしているのでしょう。

 

日本人の日本語学習

一般の日本人でもきちんとした日本語を使える人は少ないかもしれません。
母国語である日本語を極めたい、正しい日本語を勉強したいという人も少なくないでしょう。
また通訳、翻訳を行う上では、まずは日本語の正しい活用法や語彙を勉強しておく必要があります。
外国語を学ぶ場合でも同じです。
まず母国語である日本語を正確に理解できているということが大前提となるでしょう。

日本人が正しい日本語を勉強する場合には、文法に関する本による学習がオススメです。
学校で学んだ国文法や学校文法的なものではなく、グローバルな視点から作られた日本語文法の本です。

外国人に日本語を教えるための日本語教師を目指す人が受験する「日本語教育能力試験」という試験がありますが、その受験の際の参考書としてたくさんの「日本語文法」の本が出ています。
それらの本での学習は、日本語学習者が起こしやすい間違いなどを知ることが出来たり、日本語の仕組みや規則など日本語の理解を深めたりするために役立つでしょう。

 

日本語を勉強している外国人

日本語を勉強している外国人と会話する機会があるかもしれません。
配偶者や会社の同僚など毎日会話をする間柄である場合はどのように会話すれば良いでしょうか。
日本語で?共通の言語で?と迷うこともありますよね。

外国人にとって日本語は他の言語とはあまり共通点が無いことで、ハードルが高く感じられるはずです。
もし外国人が積極的に日本語を勉強したいという姿勢でなければ、共通の言語、例えば英語などで会話を行えば良いですが、本人がマスターしたいと願っている場合はできるだけ日本語で会話を試みてください。

日本語以外で会話していては、何年日本に在住しても上達しません。
例えば英会話講師として来日している人や、外資系で英語の環境で仕事をしている人は日本語を使う機会が少ないので会話から勉強することはできず、なかなか上達しないと言われています。
逆に飲食店での接客、国際交流の仕事など日本語で仕事をしなくてはならない環境になると、上達は早いようです。

会話はできるだけ日本語で行うことが大切です。