産前産後休暇を活用しよう

妊娠そしてお産は、女性にとって大変な労働です。
一度でも経験をした人なら、それがどれほどのものか簡単に思い出すことができるでしょう。
毎年少子化問題で悩む、我が国日本でも、少しでもお産を試みる女性たちのサポートをする目的で労働基準法に基づいて「産前産後休暇(産休)」が制度として定められています。
産前6週間、そして、産後8週間で休暇を取るようになっています。

最近では、働くお母さんが多くなっているため、今後この制度がさらに充実することを願ってやみません。
産前や産後に無理をすることで、早産してしまったりと、母体のリスクもありますので、もし今就業している会社に特に産前産後休暇が就業規則に特に明記されていなくても、問題ありません。
国の労働基準法で決められていることですので、問題なく取得することが可能です。
また、パートや派遣等、正式に社員として働いていなくても、雇う側は妊婦さんに許可することが法律上定められています。

 

男性も育児休業を取る時代

女性が産後に休暇を取る、いわゆる産休は、労働基準法にも法律として定められていて、今では産後の休暇は一般化していますが、さらに最近では男性にも育児休業が法律的にも認められるようになっています。
妊娠してからお産までも大変なことですが、実は育児のほうがもっと大変です。
特に、赤ちゃんから幼児になる経過の中で、目が離せない状態で、毎日大変めまぐるしい日々を過ごすことになります。
少しでも、父親の手があれば、その大変さは軽減しますが、そればかりでなく、二人で育児をしてゆくことで、それなりに互いの存在感や一体感が生まれることで、男性の育児休業も大変よいものです。

産後から育児に忙しくなる期間、つまり女性の産後休暇が終わった翌日から男性は、「育児休業」として介護・育児休業法に基づいて1年間取得できます。
産前・産後休暇を取る前から、この育児休業が実りあるものとして過ごせるように、しっかりとプランを立てることをお勧めします。
1年間は、思っているほど長くありません。
以外とあっという間に過ぎてしまいますので、一年間それぞれどんな担当をするのか、また育児休業が終わったあとは、両親がどのように役割分担をするのか、子供をどこに預けるのか、しっかりとプランを練りましょう。

社会は男性の育児休業に消極的

家庭の中に赤ちゃんの誕生は、いつの世でも特別なことであって、産後、家族の誰もが揃って感激を共有できるひとときであります。
しかし、女性が出産を終えて、産後の休暇をもったとしても、実際に子育ては、それほど簡単なことではありません。
いうなれば、やっと産後の休暇を迎えやれやれと思っても、育てる責任は大きく、重労働であることは間違いありません。

最近では、男性も子育てに積極的に参加できるように、堂々と国の法律として、育児休業が取得できるようになりました。
そこで、周りを気にせずに、もっと一般の人が取得できるように、文京区の区長が育児休暇を取ったり、タレントが取ったりして、少しずつ一般の人にも浸透しはじめています。
しかしながら、まだまだ一般に本格的に実行されているわけではありません。

数字的にみても、厚生労働省の調べによると、平成20年の調査では、1.23%となっていました。
世の中が失業も増えて、経済成長もおぼつかない中、いくら法的に、育児・介護休業法が施行されようと、他の人の手前、堂々と育児休業を宣言することがむずかしいのかもしれません。

育児休業と育児休暇

妻が産後に男性が育児のため、会社を長期休むことが法律的に決められていることを「育児休業」と呼びますが、この言葉とよく酷似している、あるいは間違えられやすい「育児休暇」と呼ばれるものがあります。
実は、この育児休業と育児休暇は、まったく別のことになります。
一見、間違えられやすいのですが、正しく理解して、じょうずに使うことが大切です。
まず、「育児休業」は、育児・介護休業法をベースに法律で決められている、産後の休業制度です。

この制度によって、お産をする女性ばかりでなく、男性でも妻と子供のサポートをするある一定期間、権利として取得することが可能です。
また、育児休業給付金が支給されます。
しかし、育児休暇については、法律をベースとしているものではありませんが、育児休業のあとも、家庭の事情により自ら、育児を理由に休暇を取ることです。
しかし、これは国の法律上のことではなく、各会社で定められた育児休暇のことになります。

 

産後の休暇について

お産によって、女性の体は、大きなインパクトを受けます。
ですから、産前も言うまでもありませんが、お産後であっても、体をゆっくり休める休暇時間を持つことが大切です。
寝ることは、すべてについてよいものです。

ゆっくり寝てすごしたり、ステキな音楽をかけてみたり、近所の緑の多いところをゆっくり散歩したりするのがいいと思います。
テレビや電話等、あまり刺激になるようなことは避けましょう。
また、食事については、とても注意したほうがいいでしょう。

もう赤ちゃんが誕生してしまっていても、授乳を行っていれば、おかあさんの食生活がそのまま赤ちゃんが飲むミルクに反映されてしまいます。
元気で健康な赤ちゃんを育てるためには、普段からのライフスタイルの心がけが重要になっています。
育児に負われる日々がやってきますので、産後の休暇は満足のいくように過ごすことです。
産後の疲れや衝撃を解消するには、無理をしてはいけません。
そして、生まれたばかりの赤ちゃんとゆっくりステキな時間を過ごして休暇を取り、やってくる多忙な日々に備えましょう。