「株式投資はIPOと立会外分売だけやれば100%儲かる」
投資が恋人の友人が熱く語ってくれました。
なんと、ほぼノーリスクで勝てる投資らしいです。
せっかくなので誰かの役に立てばと思い、防備録もかねて記事にします。
IPOとは
IPOは新規上場株のことです。
最近だと「ガンホー」「LINE」「グノシー」「佐川」などが有名ですね。
大きな値上がりが期待できるIPOの募集が出たときは、IPO投資家の中がお祭り騒ぎになります(笑)
IPOは上場前の格安な募集価格で購入できさえすれば、上場初日はほぼ値上がりした状態なので初日に売ってしまいます。
その差益で儲ける投資です。
勝てる確率は、いわく95%以上。
いくら勝てるのか
値上がりが大きい銘柄だと一発で100万円以上の利益が取れることもあります。
ただし小さいと3万円程度しか儲からないこともザラ。
友人は去年で一番大きかった儲けは、一撃15万円だった様子。
年間トータルでは40万円ほど利益が出たとのこと。
やり方は
IPO投資はほぼノーリスクで儲かるため、大変な人気です。
そのためIPO株を購入するためには、応募して抽選を突破する必要があります。
抽選を受けるためには、証券会社に口座を開設してそこから応募します。
応募するのに費用はかかりません。
見事当選すればほぼ利益が出るため、「無料で参加できる宝くじ」とも呼ばれています。
おすすめ証券会社は
SBI証券と大和証券です。
SBI証券はIPO応募してはずれるとポイントが加算されていき、そのポイントが貯まればIPOに当選する確率を上げることができます。
当選するまでポイントは減らないため、いつかは必ずポイント当選の恩恵にあずかれるのがメリット。
1ポイント当たりの価値は2,000円といわれているので・・・応募してはずれるたびに2,000円儲かるようなものです。
奥さんと子ども(ジュニアニーサ)の名前でも口座を開設し、応募してはずしては日々ポイントを稼いでいくこともできます。
大和証券もポイント制があり、ポイントを使えば抽選回数を増やせます。
大和ポイントは大和証券で講座を開設して、株取引すると溜まっていきます。
株取引は手数料がかかるので、貯めるのが大変だなぁ・・・と思うかもしれませんが、株式取引をしなくても、大和の株を持っていれば株主優待で1,000ポイント貰えるという裏技もあります。
こうった証券会社独自のポイントを裏技的に溜めるの楽しいですね。
IPOのデメリットは面倒臭さ
ほぼノーリスクで稼げるIPO投資ですが、デメリットは一言で言うなら面倒臭いところです。
楽しさを見いだせなければ、内職と変わりません。
以下、具体的に面倒くさいポイントをご紹介します。
当たらない
ほぼ儲かるから、IPOは毎回応募者が殺到します。
まるで嵐のコンサートのチケットのごとく、なかなか取れるものではありません。
去年は100社ほどのIPOがありましたが、10社当たれば良い方です。友人は7社だったとのこと。
そのため、以下の当選確率を上げるために努力が有効です。
口座を複数開設する
1つの口座で1つのIPOにつき1回の抽選を受けることができます。
2つの証券会社で口座を作れば2回、3つなら3回・・・と口座を作れば作るほど抽選回数が増えます。
そのため20社以上の証券会社で口座を作る人もいるほど。
証券会社の口座開設はネットで完結しないことも多く、口座開設の書類作成も面倒なポイントといえます。
IPO募集の情報を収集する
IPOは不定期に募集されます。
しかし、1つの証券会社が、全てのIPO募集を網羅しているわけではありません。
つまり、証券会社1つだけでは応募できないIPOが出てくるわけです。
A社IPO株はSBI証券で応募できるが、B社IPO株は大和証券でしか応募できない・・・なんてことが当たり前です。
なのでできるだけ多くの証券会社のホームページで、いつ出てくるか分からないIPO募集の情報をチェックし続ける必要があります。
1週間に1回まとめてチェックでは、応募に間に合わないケースもあるため、理想は毎日チェックすることです。
スケジュール管理、資金管理
IPOの募集日程を把握しても、まだ面倒なポイントがあります。
それはスケジュール管理&資金管理です。
IPOに募集すること自体は無料ですが、「当たった場合に備えて株価に応じたお金を口座に入金しておかないといけない」のです。(IPOプレーヤーには「見せ金」とも呼ばれます)
ちなみに友人は20の証券会社で口座を持ち、総額500万円の資金をIPO投資に使っているとのこと。
この「見せ金」を最大限活用するために、後述する「当たりそうな証券会社」を資金を移しつつIPO募集に参加する必要があります。
20証券会社に100万円入金して合計2000万円も用意出来ればこの手間はいらないですが・・・
当たりそうな証券会社を分析する
IPO募集の割り当ては全ての証券会社に平等に分配されるわけではありません。
たくさん割り当てられている証券会社がいいかというと・・・口座開設者が多いと倍率が上がってしまいます。
とはいえ、口座開設者全員が応募するわけではないので、「割り当てが多く応募率が低い証券会社」がベスト。
そんな証券会社を探し、優先順位をつけ、そこに「見せ金」を入金して応募していくことがIPO当選に有効になります。
A証券会社でIPO募集の資金凍結が終わった瞬間に、B証券会社に資金を移しB社で応募し、次はC証券会社に・・・というスケジューリングが必要になります。
ただしやればやるほど、簡単になっていく
IPO投資は最初は、費用対効果がよくない株式投資といわれます。
ただし、長くやればやるほど、新規参入者よりも有利な点が出てくるようになります。
例えば、
①口座開設は最初に一気に終わらせれば、あとは新しい証券会社だけチェックすればよくなる
②長くやればやるほど、証券会社の特徴が分かってきた、直観で動けるようになる
③証券会社のポイントがたまるほど、当たりやすくなる
といったポイントが挙げられます。
継続は力なり。2年以上取り組むつもりでならIPOは価値があるといえます。
ただしIPOはどんなに当選率を上げても「年間500万円を稼ぐのが限界」と言われています。
苦労に報酬が見合わない、とIPOを辞める人が多いのも事実。
例えば1億円の資産を持っている資産家はIPOなんかには手を出しません。もっと良い投資先があるからです。
でも、だからこそIPOは一般的な所得層にもチャンスがあります。
手間をかけさえすれば、低リスクで1ランク上の生活を目指せるのです。
立会外分売はついでで儲ける
立会外分売も勝率が高い株式投資です。
ただしIPOがほぼ100%勝てるのに対して、立会外分売の勝率は70%くらいと言われています。
立会外分売とは、大株主が所有する株を直接購入する株式投資のこと。
証券取引時間外に、正規価格より割安で購入することができます。
この割引分で差益を出す方法で、翌日の証券取引時間にすぐに利益確定してしまいます。
やり方はIPOと同じで、証券会社で立会外分売の募集があったら申し込みます。
IPOと違い倍率が低いため、簡単に購入することができます。
ただし、普通に買うよりは安全とはいえ、IPOと比べるとリスクはかなり高くなります。
IPOメインで立ち回り、立会外分売は丁度良く口座にお金があったときにやるくらいがいいでしょう。