2日目はマウイ島で山頂からサンセットと星空を見るツアーです。
早朝から出発して、サンセットと星空が見られるのが夕方~夜。帰りは夜中です。
妻が行きたがってるので予約しましたが、ハワイの貴重な一日をほぼ移動に費やすので勿体ないな~というのが正直なところです。
ハワイでも山頂は0度と寒くなるため、スリムダウンを用意。
長袖長ズボンにスニーカーを履いて、集合時間の10分前、朝7:20にヒルトンのバスターミナルに到着です。
10分前なのにまわりにそれらしき人がいませんね。案内の人もいません。
集合時間の7:30になっても誰も来ません。
一組同じようにLeaLeaツアーの参加チケットを持った心配そうなカップルがいますが、短パンにビーサンと軽装なので違うツアーっぽいです。
「もしや集合場所を間違えたか・・・?」と二人で不安になりながら待つこと5分。
先程のカップルが呼び出され、安心した様子でバスに乗っていきます。案の定彼らはマリンスポーツツアーっぽいです。
さらに待つこと5分の7:40。集合時間から10分経過です。
ようやく10人乗りくらいのボックスカーが到着して、運転手に名前を呼ばれてホッと一安心。
運転手「パスポートは?」
私「はい。2つ持ってきました。」(パスポート2つをカバンから出す)
運転手「パスポートは?」
私「?(中を見せろってこと?)」(パスポートを開こうとする)
運転手「NO、NO。あればいいよ。飛行機乗れないから。このシールはツアーの目印。見えるとこに貼っておいて。」(ぶっきらぼうな感じ)

何の連絡もなく10分遅刻して心配させた挙げ句、謝罪の一言もなくこの適当にあしらう感じです。
イライラメーターが30%ほど溜まりますね~。
しかも貰ったシールは粘着力が弱くてすぐはがれるし。

車に乗り込むと先に2カップルが乗っています。きっと同じツアーに参加するんでしょうね。
そのまま高速道路に乗って一路空港へ。イライラしてる私を妻がなだめつつ、30分ほどで到着です。

空港に着くと運転手とはサヨナラ。別のスタッフにバトンタッチされます。
今度は感じの良さそうな日本人女性スタッフです。
スタッフ「皆さんそれではパスポート持ってついてきて下さい。・・・まずは、この窓口でチェックインしてください。・・・航空券2枚貰えましたか?ではこれが今日の行程と注意点になります(A4サイズの紙1枚渡される)。現地にスタッフが待ってます。いってらっしゃい!!」
え!それだけ?
もっとしっかり案内してくれるのかと思いました。
初めてのハワイからハワイの飛行機で乗れるかどうか不安です・・・。(チキンです)
日本語が通じないながらも、手荷物チェック、パスポート審査を受けて、なんとか無事に空港内に。
飛行機の時間まで1時間30分あるので、まずは腹ごしらえですね。
バーガーキングと謎のチキン屋さんがありましたが、無事に空港に入れたことで気が大きくなり、冒険心からチキン屋にチャレンジです。
焼きチキン、フライドチキンが基本で、ハーフサイズ、クオーターサイズがあります。味付けが「ホワイト」「ブラック」から選べるようです。
私がブラック焼きチキン、妻がホワイト焼きチキンのクオーターサイズをそれぞれオーダー。
これでオーダー完了と一息ついてると「three ***?」と話しかけられます。よく聞き取れませんでしたが、3種類のサイドメニューを選べと言われてるっぽい。
焦ってショーケースを見ると野菜とか米とかが色々入ってます。とりあえず読める英語で「キャロット、ミックス、グリンピース」をチョイス。なんか美味しそうな肉もありましたが、選んで良い品なのかどうか分からなかったので避けてしまいました。(やっぱりチキンです)
妻はサイドメニューに「キャロット、コーン、ポテト」をチョイス。
店員さん「drink?」
私「ウォーター」
店員さん「big one?」
私「イエース!」
でなんとかオーダー完了。お粗末な英会話ですがなんとか乗り切りました・・・。

クオーターサイズのチキンはパッと見小さめで「足りるかな?」という印象。
しかしサイドメニューの野菜のボリュームがすごいです。
夫婦でキャロットを頼んでしまいましたが、ダブルキャロットはかなりきついですね。味付けはどれもバター炒めで飽きてきます。
チキンはしっとりパリパリでかなり美味しい!
ホワイトは塩コショウ焼き、ブラックはスパイス焼きって感じです。夫婦ともどもブラックの方が美味しいという結論。

まだ1時間ほどあるので空港内を散策しますが、小さい空港でお店がありません。スタバなどの喫茶店くらいです。
仕方なく搭乗口で飛行機を待ちます。先程の2カップルもいます。今日はこの6人のツアーでしょうか。
搭乗時刻になり飛行機へ。無事に乗り込むことが出来ました。飛行機に乗ってる時間は30分ほど。
座席前のポケットには何故か日本語のパンフレット。日本のお客さん向けにパンフレットを変えてたりするんでしょうか。
ここで急激な眠気に襲われます。
気が付いたときには着いてました。妻も同じ現象が起きたらしく、チキンに何か入ってたんでしょうかw
周りを見るとゼリーカップのような容器に入った水を貰ってます。寝てて貰い損ねましたね。

到着後、集合時間まで30分ほどあります。水が貰えなかったので、溜まってきた小銭を自販機につっこみジュースを購入。
空港内のベンチに座ってジュースを飲んでると、鶏のフンがたくさん落ちてることに気が付きます。
室内なのに・・・と思い周りを見渡すとスズメがたくさん入り込んでます。頭の上のオブジェにもスズメがいて直撃を喰らいそうです。
空港内にお客さんはほとんどいなくて、小さい売店がいくつかある程度。一緒に車に乗ってきたカップル2組もお店を見たり、座ったり時間をつぶしています。
みんな無事に到着できたんですね。
見るともう一組日本人カップルがいます。同じ車には乗っていませんでしたが、同じツアーっぽいですね。
集合時間になり集まると女性スタッフがいました。集まったのはやはり4組8名。みんな日本人です。
今日の流れを改めて説明を受けます。今日は車で頂上まで行くこと。頂上は寒いので一人一着ダウンを座席に用意していること。晩御飯にお弁当が用意されていること。ガイドは男性韓国人であること。などを説明されます。
スタッフ「ガイドは韓国人ですが日本語と英語が話せます。写真が撮るのが得意で、星にも詳しいので安心してくださいね。」
スタッフ「ただちょっと口が悪いですが・・・あ、ガイドが来ました。皆さんいってらっしゃい。」
最後サラッと気になることを言われましたが、黒い10人乗りの車でガイドさんが到着です。
ガイド「さぁ~みんな乗って、乗って!!」
いきなりテンションが高くて声も大きいです。
乗り込もうとすると既に1カップル、というか50歳くらいの御夫婦が乗っています。ガイドとも知り合いの様子で、聞くとマウイ島に宿泊しているとのこと。どうやら全部で5組10人のツアーみたいです。
車には運転手を除いて10人乗れますが、座席は4列で、1カップルの席が前後になってしまってちょっと可哀相でした。
ガイド「みんなちゃんとシートベルトしてな。兄ちゃんそれちゃう!あぁそう、それな!!」
ガイド「さぁ出発!どんどん行くよ~!」
関西弁が入った声の大きなガイドです。スタッフが「口が悪い」って言った意味が一瞬で分かりましたw
ガイド「今日は車で3,000mを越える高い山の頂上までいくから!!パワースポットよ~。日本人よくお参りして仏像触ると悪いとこ治る、パワースポットとか言っているけど、なんでやねん!!単なる銅像やん!!ハワイの人は病気になったら山登ると治る。山のパワースポットはちゃんと科学的根拠があるよ~。高い山登る、何起きる?気圧が下がるね?そうするとペットボトルと一緒で身体がパンパン、血管も広がって血流が良くなる!!しかも3,000mだと細菌が生きられないから風邪も引かない!!」
なるほど~と思いつつ、いきなり日本の文化にケンカを売ってきましたw
ガイド「3,000mだと空気10%薄いから、もし頭痛くなったら薬あるから言ってね。今日は山頂で食べる特製焼肉弁当を用意してきたから!旨いよ~。ハワイでこの弁当が一番美味しかったって言葉よく聞くから!」
「ほら今!山見てみて!そっちじゃない!ひだり、ひだり!雲かかってるよね!?心配しなくて大丈夫よ~3,000m行くと雲の上だから!むしろ雲がいっぱいかかってる方がキレイな雲海みえるから!今日はラッキーな日よ~。いいね~最高だね~どんどん行くよ~!」
「雲の上はね、日本人に分かりやすく言うよ?ワンピースの空島よ。空島知ってるでしょ?知らない?知らない人には、そうだねラピュタだね!」
日本のマンガやアニメのことまで勉強していて驚きます。それにしてもトークが止まりません。笑ってる人もいますが、皆ちょっと引いてます。
ガイド「今日のお客さんみんな反応悪いね~!!楽でいいけど、反応してくれないとガイドがんばれないよ~。星見て名前聞かれても「星」、正座聞かれても「星の集まり」としか答えないよ~?」
そうこうしているうちに一番反応している若い男性(20代前半?)のがターゲットに。
ガイド「あなたが一番反応いいわ~。嬉しいね。よし!今日のリーダーはあなた!今からリーダーって呼ぶわ!」
「まずは途中でトイレ休憩できるお店いくから。そこでチョコレート買うのがおすすめ!山頂で食べるチョコレートは最高よ~!?あとはピーナッツバターが美味しくて有名!でも今日はオアフ宿泊組しか買えない。ピーナッツバターは機内持ち込みできないから。スーツケースに入れないとダメ!」
「さぁお店に到着!まずはピーナッツバター試食しよう!さぁ美味しいから食べてみて。美味しいでしょ?」(一人ずつ配りはじめ、最後の50歳くらいの旦那さんにだけ配らずに踵を返す)
旦那さん「俺貰ってないよ!!」
ガイド「いいツッコミ!!最高だねwww冗談だって、さぁ食べて食べて!!」
これはターゲットにされたらやばそうな雰囲気です・・・。

トイレ休憩のあとはまた車で山登りです。これがガードレールがないので結構恐い!!
そしてその辺には牛や馬がいっぱい。みんな牛や馬に「うし、うし!」「うま、うま!」と歓声をあげていますw
ガイド「この辺は全部広大な牧場だから。今は牛に感動しても、後半は飽きてくるよwwwほら、リーダー牛が近いよ写真撮りな!!構図を大事にね!!」
リーダー「おお!!すげ~!!」(パシャパシャパシャパシャ)
ガイド「どんだけ撮るねんッ!!リーダー帰り300枚くらいになってるよ。でも山頂はバッテリー進むの早いから気を付けて!!リーダー面白いわ~好きだわ~。後で写真撮ってあげるからな」
リーダーが気に入られたようです。ガイドは写真が得意みたいで、撮影の約束を取り付けてます。

途中、山の中腹で一度降ろされます。
ガイド「ここは撮影に良いスポットだから。ほらリーダーIphone貸しな。二人で撮ってあげるから」
ガイド「もうちょっと右に移動して!そう、そこそこ!じゃあ皆はこっち集合!!写真は構図が大事だから。このアングルからカメラを傾けて撮ると・・・」(パシャ)
ガイド「そしてトリミングして、色合いを調節して、こう!!どうよ?」
一同「お~~!!」
出来上がった写真は確かに素人が撮ったとは思えないくらい!!まるで写真集の1ページみたいです!!悔しいですが写真の実力は認めざるをえません・・・。
リーダーも「おお!!凄すぎる!!感動!!」と奥さんと大はしゃぎしてます。
ガイド「次、旦那さん!!奥さんが晴れ女だから撮ってあげるよ!!はい皆こっち集合!!こんどはこのアングルで、こうして・・・」(パシャ)
一同「お~~!!」
と今度は50歳くらいの御夫婦が写真を撮ってもらいます。
リーダー「この構図良い!!すごく良い!!僕たちももう一回この構図で撮ってください!!」
ガイド「仕方ないな!リーダーだから特別な!!」(パシャ)
一同「お~~!!」
みんな写真に感動しっぱなしです。私たちも正直撮ってほしい!!・・・ですがガイドのノリについて行ける自身がありません。
「撮ってください」と言えば撮ってくれたんでしょうが、結局撮ってくれたのはこの2組だけ。他の2カップルも撮ってほしそうでしたが、結局誰も言い出せないまま、ガイドも「他の皆も撮ってあげる」と言わないまま移動の時間。不完全燃焼で、えこひいき感が気になります。

牛や馬と出会いながらの、山登り再開です。
途中で野生の黒ヤギに遭遇。みんなのリアクションはイマイチですが、ガイドだけが興奮気味です。
「この仕事16年やってるけど野生の黒ヤギは2回目だ!!ツノ見てツノ!!グルグルってなってるでしょ!?あれが野生の証拠!!しかも子連れじゃん!!みんな早く写真撮って!!レアだよレア!!」
どうやらかなり珍しいみたいで、一応カメラに収めておきます。
その後2箇所ほど撮影スポットに立ち寄って、撮影タイム。
今度はみんなガイドに撮ってもらおうと、自然とガイドの後ろに列を作るようになります。
「カバーが悪い!スマホが反射して撮りづらい!!」「スマホ以外は自分で撮って!!」「レンズ汚れてる!!」など好き放題言われながらも、一応みんな撮ってくれました。
そうこう進んでいると車はようやく雲の中に。
霧に包まれているようで一気に薄暗くなります。遠くはほとんど見えません。
本当にこの先に絶景があるのかと不安なっていると、少しずつ先が明るくなってきます。
「もうすぐ雲を抜けるよ」
雲を抜けた瞬間一気に明るくなります。周りを見渡すと下に雲が!!見渡す限りの雲海!!これは絶景です・・・みんな感動してシャッターを切る音が止まりません。
「飛行機に乗ったときの景色でしょ。車だとゆっくり見られる」とガイド。
「よく言われるのがね。毎日こんな景色が見られてガイドさんは羨ましいって。毎日見てみろっつうんだ!!さすがに飽きるわ!!」
相変わらず毒舌が止まりません・・・が段々打ち解けてきたのか、車内の笑い声も増えてきました。
「後ろ二列!!声が聞こえないけど生きてる!?」
我々の列です。笑い声で返します。
「今日のお客さんは感動しても心の中で喜ぶタイプだから・・・俺も慣れてきたよ~。」
「あそこ車の列できてるの分かる?あれ料金所。ここから先は支払いが必要なの。昔は人がいたんだけど今は無人。ここは国立公園だからトランプが大統領になってから人員削減。無人だからクレジットカードが必要なんだけど、やり方が分からない観光客がいたりすると行列になっちゃうのよ。俺はトランプ好きじゃないな~」
「そうそう、上手上手。前の車はクレジットカードの入れ方分かってるね。じゃあ次は俺の番。プロのやり方を見せてあげよう」
クレジットカードの機械を無視して直進させて、「え!?」と思わせたところで、ポストみたいなところに現金を投入。
「イエーーー!!これがプロの技!!見た!?」・・・どうやら裏技みたいです。それにしてもずっとテンションが高いですw

「じゃあ、このまま一回山頂にいって景色を楽しもう。映画「2001年宇宙の旅」の撮影でも使われた場所だから。寒いから上着着ていこうな。チョコレートも忘れないでな」
しばらく進むと山頂に到着。ロータリー型の道路には所狭しと車が停まっています。
赤褐色の岩が一面に広がって、まるで火星にいるみたいな感じ。映画の撮影で使わた理由が分かります。
さすが3,000mで、日は出ていますが空気がかなりヒンヤリしています。
サボテンのような植物だけポツポツと生えていますが、植物が死んでしまうのでお触り厳禁とのこと。
妻が頭痛を訴えます。ガイドによると「標高によるもので、運動不足も原因」とのことで、しばらく経っても治まらなければ一発で効く薬をくれるとのこと。

山頂に停めた車の一台から盗難防止のクラクションが誤作動でビー、ビー、ビーと鳴っています。
ガイドが大声で「ウルセーー!!!」と叫びます。日本人の風評被害に繋がるからヤメテクダサイ・・・。
山頂からはドーナッツ型の虹がうっすらと見えます。
ナッツ入りかと思ったチョコレートは、苦手なレーズン入りも混じってます。が、そんなこと気にならないくらい山頂で食べると確かに美味しい!!
普段チョコレート自体あまり食べないんですが、手が止まらなくなります。

山頂の景色を30分ほど堪能したあと「じゃあサンセットと星を観に行こう!!これから行く場所は観光客じゃなくて、地元の人が行くスポットだよ!!」と車に乗り込みます。

頂上から少し下った場所に、暗いトイレが1つある5台ほど停まれる駐車場があります。ここが穴場な様子。確かに他のお客さんはいません。

「寒いから良いものあげるよ、ポケットに入れておきな」とガイドから缶茶を1本渡されます。
気が付くともう太陽が傾いてきています。夕日です。
夕日の下には一面の雲。オレンジ色に染まった雲海なんて初めて。幻想的です。
この幻想的な風景をバックに、ガイドがまた良い写真を撮ってくれます。
またポージングなどに難癖を付けて悪態をついていますが、この景色を前にするとあまり気にならないのが不思議です。
太陽はみるみる雲海に沈んでいきます。「夕日ってこんなにスピードあるの?」と驚きの声が聞こえます。雲に沈んでいく夕日なんて初めてです。
夕日が雲に沈んだあともまだ少し明るさが残っています。
「夕日と反対の空を見て」と言われ見ると、紫色のオーロラのような空が広がっています。
「あれは「地球の影」と言われる空。夕日が沈んだ直後だけ、地球の影が空に浮かび上がる」とガイドの説明。これも初めてです。

まだ星を見るには空が明るいため、ここで特製焼肉弁当の登場です。
せっかくなので自然の中で食べたかったですが、飲み物はOKですが弁当はNGとのこと。車の中でみんなで食べます。
保温ボックスに入っていたお弁当は、アツアツではありませんが、まだ温かさが残っています。外が寒いので、この温かさが嬉しい。
寒い中ダウンジャケットを着て焼肉弁当を食べる・・・ここがハワイであることを忘れそうです。
焼肉弁当は「牛焼肉」「焼鳥」「おしんこ」「おひたし」「ライス」が入っています。焼鳥が炭火の味がして美味しい。確かに旨い弁当です。
静かな車の中にムシャ・・・ムシャ・・・という咀嚼音だけが響いてシュールな光景です。
前のカップルも(ゴハンあげようか?)(・・・うん)とヒソヒソ声になるくらい静かです。
横を見ると妻の弁当の進みが遅い。
「ちょっと多いかも」というので、ゴハンと焼肉を貰います。3回くらいそれをやったので、1.3人前くらい食べてしまいました。
弁当箱を平らげたあとは星空観賞。
空は360度大パノラマの星空になってます!!
雲の上なので星を邪魔するものが何もありません!!
星との距離も心なしか近く感じます。
いきなり流れ星も見られて大感激。
虫のような動きをする星がいくつかあって、それは人工衛星とのこと。人工衛星って肉眼で見られるんですね・・・!感動です。
下がコンクリートになっているので、寝そべって見てみるとまた最高です。「地球も悪くないでしょ?」とガイドがキザなことを言います。
妻と手を繋いで寝そべって星空を見ていると、なんともロマンティックな気分になります。
しばらく自由に星空観賞したあとは、ガイドの星座解説が始まります。
「ハワイは南半球でしょうか、北半球でしょうか」「南半球!!」「ブー、実は北半球です」などとクイズもいきなり始まります。
星座にまつわる物語、北極星の見つけ方、夏の大三角形、星の名前などをレーザーポインタを直接夜空にあてながら解説してくれます。
で、やっぱりハイテンションで声が大きいのは変わりませんw
静かに星空観賞というより、星空漫談といった感じ。
ガイドが天体望遠鏡を組み立てて、星も見せてくれます。
火星、月、ブルーと黄色のセットの星、土星、蝶の形をした星などなど。
月はクレーターまではっきり見えます。土星は輪も見えますがシールみたいに平べったく見えます。
10人交代で見ると星がズレてきてなかなか上手く見られませんでしたが、楽しかったです。
「ガイドさん、星が動いて見えなくなっちゃいました」
「動いてるのは地球!!自転と公転あまくみるなよ!!」とガイドのテンションは昼より変に上がってるように見えます。
「蝶々の形した星見てみ?それで何に見えるか言ってみ?良い反応できたらご褒美に特別な写真とってあげるから。バルタン星人に見えるって人もいたな!!さあ順番に!!」とまた無茶振りがスタートします。
最終的に気に入られたのはやっぱりリーダーです。ご褒美の写真は、望遠鏡の覗き穴にスマホのレンズをあてての「月のクレーター写真」。驚くほどきれいにクレーターが写っています。こんなこと出来るんですね~感心です。
クレーター写真が欲しくて自分でチャレンジしているカップルには「違う違う、そうじゃない!!焦点を合わせないと!!しゃあない、その努力に免じて特別に撮ったるわ」
50歳の御夫婦には「奥さんが晴れ女で、風まで止めてくれたから、特別に撮ったるわ」
もう1カップルは素直に「お願いします」と頭を下げて「お願いされると弱いな。仕方ないから今回は特別に撮ったるわ」
と結局みんな特別にクレーター写真を撮ってもらってますw
私はガイドの絡みに怯えてしまい、お願いできませんでした・・・(チキンです)

「もうそろそろ帰ろうか。少し下ったところにトイレがあるから、そこ寄って山降りよう。」
車で少し下ると明るく広めなトイレがあり、みんなで寄っていきます。
妻が出てくるまで待っていると「あ、流れ星!!今日2個目!!」とリーダー。私はずっと探して1つだけなのに、つくづく持ってる男です・・・。
帰りの車内で聞くと、結局妻も流れ星を2つ見たようで、ご満悦な様子。
リーダーは車に戻るなり眠そうです。
ガイド「リーダー寝ちゃダメ!!リーダー寝ると俺も退屈で寝ちゃうから!!・・・って寝ちゃったね。まぁリーダーがんばったから寝かせてあげようか!皆も寝ていいよ!山を降りると気圧の変化で眠くなるから!」
そういうものなのかね、と周りを見ると数人がもう寝てます。てか妻も寝てます。
相変わらずガイドは話し続けていて、実は家庭で孤独を感じること、ストレスでうつ病になり酒をやめて薬を飲んでいること、夜眠れないことなど、実は苦労していることを50歳くらいの旦那さんと話しています。
夜の山道は真っ暗です。車のライト以外はあまり見えません。遠くに街の光が見えます。
途中で車がゆっくり止まります。道路を牛が横断していきます。
あらためてスゴイ光景だな~と感心。

・・・ハッと気が付くと、車はもう街の中を走っています。
いつの間にか眠ってしまいました。
外は少し雨が振っていて、ガイドももう黙っています。ほとんど皆寝てるようです。

しばらくすると「ハイ、みんなそろそろ起きて~!!」とガイドさん。
「もうすぐ空港着くからね。今日はビール飲めば良く眠れるよ~。でもね、このペットボトル見て」
と、気圧の変化でペシャンコになったペットボトルを取り出します。
「これ今の皆の身体も同じ状態。これから飛行機乗ると、また膨らんで、向こうに着いたらもっと凹むからね。この状態でお酒飲むと頭痛くなるから注意!!でもこのペットボトルを一瞬で元に戻す方法がありまーす。それはお湯をかけること!!皆もホテル着いたらまず熱いシャワー浴びて!!それからビール飲めば最高よ!!」
ありがたい気遣いです。色々ありましたが、いざ終わると思うと少し寂しいですね。
そうこうするうちに空港に到着。マウイ宿泊の御夫婦以外が降ろされます。
ガイドも降りてきました。「そこの入口が手荷物チェックね。ゴミはここで全部俺にくれればOK。じゃあ皆元気で!!」と一人一人と拳同士で別れのあいさつを交わします。妻の順番が最後でしたが、やり方が分かず、拳が作れずに猫の手になっています。
ガイド「なんで!?みんな見た!?拳じゃなくて、ニャーンってなってた!!」
妻「やり方が分からなくって!」
ガイド「もう一回最初から!!イエー、イエー、イエー、イエー!!」と他の皆には拳で挨拶しつつ
「・・・ニャーン♪」と最後妻だけ猫の手の挨拶をして、オチで笑わせてました。

さて最後の難関、帰りの飛行機です。
手荷物チェックではまた色々と英語で話しかけられ、軽くパニックになります。
アタフタしていると一緒にツアーに参加した女性が、「靴も脱いでって言ってます」と教えてくれました。英語聞き取れるんですね、スゴイです・・・。
なんとか手荷物検査を終えて、空港内に。
行きに時間をつぶしたスズメが糞を落としていた広場に着きます。
お昼はお店がやっていて明るかったですが、帰りは全て閉まっていて暗くなっています。もう22:00ですからね。
どこもやっていないので搭乗口で大人しく待ちます。
待合室には同じツアーに参加したメンバーも待っています。リーダーもいます。皆さんちょっとお疲れなご様子。
山頂で食べきれなかったチョコレートをつまみます。
山で食べたときは少しぼんやりした味で、今の方がちゃんと味を感じますが、やっぱり山で食べたときの方が美味しかったです。妻も同意見。
飛行機の出発時刻になったので、飛行機に乗り込みます。
行きにはあった日本語のパンフレットがなかったので、英語版を読んでお勉強をしながら帰ります。
沖縄の豚がハワイに入ってきたというような内容です。(逆かも)
途中でゼリーカップのような容器に入ったマンゴー入りミックスジュースが。行きみたいに水が良かったな~。
マンゴー好きの妻ですが一口飲んで「甘ッ!!」と押しつけてきます。お酒の割ものに使おうかと、一つはお持ち帰り。
そうこうしているうちに30分ほどの空の旅でホノルルに到着です。
Baggage claimを目印に外に出ると、もう迎えの車が来ていて同じツアーの皆さんが乗り込んでいます。
ヒルトンに着いたのは23:00前。
お酒が欲しいけどもうABCストアやってないよな~と思いきや、なんとまだやってるではありませんか!ラッキー!
急いで乾杯用の白ワインを購入。さっき焼肉弁当を食べたので、つまみはサラダだけにします。
部屋に戻り、ガイドに言われた通り熱いシャワーを軽く済ませます。
「先に飲んでていいよ」と言い残し、交代でシャワーに入る妻。
オーシャンビューのテラス席にグラスを持っていき、白ワインを開けようとした瞬間、恐るべき事態が。
「あ、これ栓抜き必要なボトルじゃん・・・(汗)」
時間は23時を過ぎ、恐らくABCストアはもう閉まってる。
栓抜きに代わりそうなものを部屋をくまなく探しますが、そもそもアメニティがあまりないホテルです。期待できません。
刺さりそうなものは「ヒルトン」と書かれたボールペンだけ。
ダメもとでボールペンを刺してみたところ、力を入れたらボールペンが折れてしまいました・・・。やってもた。
妻に事情を伝え、ABCストアが24時までやっていることに賭けてお店に向かいますが・・・残念ながら23時で閉店済み。
今日は何やってもダメだな~・・・とトボトボと戻り、部屋に入ろうとカードキーをかざしますが、今度は鍵が開かない。
え?なんでと思って何度も試しますが無反応。
あ、ルームキーじゃなくてタオルカード持ってきちゃった・・・。もう笑えて泣けてきました。
ノックしますが妻はまだシャワー中。廊下にノックの音が響きわたります。
粘り強くノックを続けると、10分後に妻が「え?どうしたの?恐いわ」と出てきます。
事情を説明すると「何やってんのも~」と部屋に入れてくれました。
白ワインが飲めないので、成田空港で買って飛行機内で飲まなかった角の小瓶を飲むことに。
妻はウイスキーが飲めないので、乾杯はできませんでした。
小瓶を飲んでいると疲れがどっと出てきて、すぐに眠くなってきます。
どうにも締まらない夜はゆっくりと更けていきます。

 

関連記事

アラモアナ→LeaLea貸切サンセットセーリングatヒルトンの感想|ハワイ1日目

マウイ島日帰りハレアカラサンセット&スターゲイジング(LeaLea)の感想|ハワイ2日目

この木なんの木→ホールフーズマーケット→ルアウの感想|ハワイ3日目

わくわくマリンスポーツ☆秘密のサンドバー(LeaLea)の感想|ハワイ4日目

ハワイブライダル写真撮影(HIS経由La-Vieブライダル)の感想|ハワイ5日目

早朝ワイキキビーチとHISの朝食、そしてダニエルK空港へ|ハワイ6日目