伊東温泉で毎年開催されている枕投げ大会に参加してきました。
注意点や感想は
・主なルールは事前に勉強しておいた方が良い
・会場アクセスは伊東からバスで15分
・隣の学校の体育館が控室
・コツは参加しないと掴めないかも
・リーグ戦で勝ち上がると2日間試合がある
・参加賞に一人一個、「枕」が貰える
・参加者はみんな若くてエネルギッシュ
・「笑い」というよりむしろスポーツのように「アツい」
・強いチームと当たると一瞬で終わる
・試合と試合の間隔が長い
です。

主なルールは事前に勉強しておいた方が良い

開会式の後に事務局が実際に試合のデモンストレーションをやってくれるので予習なしでも多分大丈夫ですが、ポジションごとに役割が違うのと「先生が来たぞ!」という特殊ルールがあるので、予習しておいた方が安心です。
でも最低限以下のルールとポジンション別の役割を押さえておけば大丈夫です。
・浴衣を着て参加する
・3セットマッチ、2セット先取で試合に勝利
・大将に枕を当てる、もしくは2分で生き残りが多いチームがセット勝利
・枕に当たる、もしくはフィールドから足が出て審判から「アウトコール」された選手はアウト
・役割は大将、リベロ、プレーヤー、サポーター

大将(1人)

①大将ゼッケンを着る
②スタート時は自分コート内の布団に寝た状態からスタート
③当てられた時点で、相手のセット勝利
④自チームの「先生が来たぞ」時は、10秒間ただ1人相手陣地に入ることができ、自由に枕を回収できる。
⑤相手チームの「先生が来たぞ」時は、10秒間スタート時の布団の中で寝て待機。

リベロ(1人)

①通常のゼッケンを着る
②スタート時は自分のコートの外、後方に4つ並べられた布団に寝た状態からスタート
③試合開始とともに、寝ていた「掛け布団」を持って自分のコート内最前列に移動する
④両手で布団を持っていれば枕を当てられても無敵。布団や足を使って相手チームが投げてくる枕をガードできる。
⑤残り30秒になったら布団をその場に置いて、プレーヤーとして参加
⑥「先生が来たぞ」時は、布団をその場に置いて、10秒間その場に正座して待機。

プレーヤー(3人)

①通常のゼッケンを着る
②スタート時は自分のコートの外、後方に4つ並べられた布団に寝た状態からスタート(ここまではリベロと全く同じ)
③試合開始とともに、何も持たずに自コート内に入り、床に置いてある枕を投げて相手に当てる
④枕に当たったらアウト。アウトになったらスタート時に寝ていた布団に寝る。
⑤「先生が来たぞ」時は、10秒間その場に正座して待機。
※枕に当たってアウトの場合の注意点
・ダブルヒットは無し(一つの枕で次々と2人に当たった場合、最初に当たった人だけアウトで2番目に当たった人はセーフ)
・浴衣に当たってもアウト
・リベロに当たって跳ね返った枕に当たってもアウト
・上記「大将」「リベロ」「プレーヤー」ともに、コートから足が出たらアウト

サポーター(1人~3人)

①ゼッケンは着ない
②スタート時は、リベロとプレーヤーが寝ている布団の横にある「畳」の上に正座して待機
③自チーム側のコート外に出た枕を、自チームコート内に戻すことができる
④アウトもないが、枕を投げて攻撃もできない。
⑤特殊技である「先生が来たぞ」コールが出来る
⑥「先生が来たぞ」時は、10秒間その場で立ったまま待機

「先生が来たぞ」とは

①「先生が来たぞ」は各チーム1試合に1度だけ使うことができる(3セットで1回だけ)
②1セットの内どちらか一方のチームしか使えない(1セット目で自チームが使った場合、相手は2セット目以降でしか使えない)
③両チームの堺目(主審の180度向かい側)に置いてあるメガホンでサポーターが「先生が来たぞ!」とコールすることで発動
④コールが入ると笛がなり、審判が「10、9、8・・・」とカウントダウンを始める。この時間が「先生が来たぞ」の時間。
⑤コールしたチームの大将だけが自由に行動できる。大将は相手チームから10秒間好きなだけ枕を回収できる。ただし10秒以内に自コートに戻れなかった場合そのセットは負けるとなる。
⑥コールしたチームの大将以外はみんな10秒間待機。両チームリベロとプレーヤーは正座。サポーターは立ったまま。された側大将は布団の中。なお、された側の大将が10秒以内に布団に入らなかった場合、そのセットは負けとなる。

と、ここまで、ポジションごとの動きを押さえておけば多分大丈夫でしょう。

 

会場へのアクセスは伊東駅からバスで15分

伊東駅の改札を出てすぐ左に曲がると、バス停が4列くらい並んでいます。
経路が入り組んでて分かりにくいので、運転手さんに「」と聞くのが一番いいと思います。
山登りするような勾配のある道路なので、立ってると少し辛いです。

隣の学校の体育館が控室

会場の玄関に受付があるので、5,000円の参加費を払うと浴衣、ゼッケン、大戦表とルールブックが貰えます。
控室はすぐ隣の学校にある体育館なので、一度外に出て体育館で場所取りします。
場所取りといってもスペースに余裕があるので全然急がなくて大丈夫なんですが、下に敷くマットの数に限りがあるので早いもの勝ちです。
マットを自分で持っていけば、ゆっくりで大丈夫です。

コツは参加しないと掴めないかも

参加してみて分かったコツをご紹介します。
コツといっても1回参加しただけなので、初心者向けです。

投げ方はサイドスローが良い感じ

普通に野球ボールを投げるようなフォームで枕を投げると「フワッ」となってスピードが出にくいです。
上から投げ降ろすようにすると、枕が空気抵抗を多く受けるためだと思います。
横からフリスビーを投げるみたいに投げると、クルクル回ってスピードが出ます。
外から中に腕を振るフォームで枕を投げるのがおすすめです。

大将はしばらく寝てた方が安全

実際にあったシーンですが、試合開始と同時に相手チーム大将がすばやく起き上がり、起き上がったばかりこちらのチームの大将に剛速球の枕を見事にヒットさせました。
相手チームが強かったのもありますが、そのセットはわずか5秒で負けてしまいました。
負けた時点で、他のメンバーはまだコートに入れていませんでした。
枕投げを楽しみに来たのに一回も枕を投げられず、また大将を勤めていたメンバーは
「自分のせいで皆が楽しめなくて、スマンの・・・」とヘコんでしまい、慰めるのに大変でした(笑)
なので大将は他のメンバー、特にディフェンスのリベロがコートに入るまで布団の中にいた方が安全です。
その作戦を取ってからは瞬殺されることはなくなりました。おすすめの作戦です。

時間切れはほとんどない

他のチームの試合も色々と見ていましたが、2分間大将が持ちこたえているセットはほとんどありませんでした。
勝負の付き方で圧倒的に多いのが、大将に枕がヒットすること。
なので大将は攻撃より防御優先の方が、みんなが長く楽しめると思います。

意外とコートの外に足が出ちゃう

相手の枕をよけようと必死になると、どうしても自分がどこにいるのか分からなくなり、結果コートの外に出てしまうことが多かったです。
うちのチームは大将が線の後に出てしまい、合計2セット落としました。
コツというより注意点ですが、枕だけでなく自コートのエリアにも気をつけましょう。

相手の死角から斜めに投げると当たりやすい

リベロは無敵なので、みんなリベロの後ろに隠れます。
この隠れている人の油断を突いて、枕を斜めに投げるのがおすすめです。
具体的には、まずリベロの後ろに隠れている人が見えるように横に走り込みます。
そして相手が見えた瞬間に斜めに投げます。
投げた瞬間、相手がこっちを見ていないのが分かって、かなり当てることが出来ました。

リベロが疲れる。ムササビ戦法が良いかも。

リベロは両手で掛け布団をアゴの高さまで持ち上げた状態で、相手の枕をガードします。
リベロの動きを見てるだけだとそうは思えませんが、実はリベロが一番疲れます。
両手を上げっぱなしっていうのが物凄くキツくて、段々腕が下がってきます。
リベロを経験したメンバーはみんな1分が目茶苦茶長く感じて
「次はリベロは勘弁してくれ・・・」となっていました。
見ていて気が付いたのですが、布団を自分の体の前ではなく、後ろに構えてまるでムササビのようにリベロをしているチームもありました。
リベロは両手で布団を持っていれば無敵なので、確かにムササビ戦法の方が疲れないならこっちの方が良いと思いました。(試しませんでしたが)
ただその姿がかなりユニークなので、やるのがちょっと恥ずかしいです(笑)

1セットごとにメンバーチェンジできる

「リベロが疲れる」に関連しますが、枕投げ大会は1セットごとにポジションをチェンジできます。
リベロとは逆に一番楽なのはサポートです。
なのでリベロをやった後はサポートに回す、といった体力面を考えた作戦が効果的です。
その場で決めるのは混乱するため、次の試合が始まる前に1セット目から3セット目まで誰がどこのポジションをやるのかを決めておくのがおすすめです。

予選リーグを勝ち上がると2日間試合がある

4チームで予選リーグを戦い、1位が決勝トーナメント、2位が敗者復活戦に進むことになります。
予選リーグは1日目、決勝トーナメントと敗者復活戦は2日目なので、勝ち上がると翌日も試合になります。
遠征してきたチームは伊東で温泉を楽しみつつ、1泊することになります。
ちなみに私は勝ち上がるつもりで伊東園ホテルを予約していましたが、残念ながら4チーム中3位の成績でした。
翌日はゆっくりと温泉に入り、「シャボテン動物公園」と「大室山の山焼き」を観光し、干物の盛り合わせを買って伊東を満喫して来ました。

参加賞に一人一個、「枕」が貰える

参加賞として枕投げ大会で使ったのと同じサイズの「枕」が、一人一個貰えます。
公式用のデザインとは違いますが、シャボテン公園が協賛しているようで、そのあたりのデザインの枕が多かったです。
1つ1つデザインが違うので、メンバーでジャンケンして欲しい枕を持ち帰りました。
これがあれば、地元に戻っても枕投げ大会の練習ができます。

 

参加者はみんな若くてエネルギッシュ

参加者に多かったのは大学生から新社会人くらいの若者、男女混合チームです。
「枕投げ大会とか超面白そうだから一緒に行っちゃう?」系の、いわゆるリア充です。
会場に向かうバスの中はほとんど若者たちで、
「枕投げ大会って、「枕」の響きがちょっとHだよね~」とか「負けたら夜は飲みまくろうぜ~」とか
若い男女が楽しそうに話してて、おじさん達はドキドキしっぱなしでした・・・。
若いエネルギーを久々に身近に感じました。

「笑い」ではなく、スポーツのように「アツい」

枕投げ大会はガチのスポーツ大会です。
試合開始前に円陣を組んで、大声で「ファイ!!オー!!」を気合を入れているチームもちらほら。
前回優勝チームなんか、ガチガチで浴衣がビチビチ。まるでラグビー選手みたいな体系で一目見て「こりゃ勝てんわ」って感じでした。
「きゃっきゃ」「うふふ」と楽しむつもりで参加したんですが、実際は全然違ってかなりビックリしました。
優勝すると賞金が10万円出るので、その分勝ちに来ているチームも多かったです。

強いチームと当たると一瞬で終わる

枕を投げ合う楽しい時間を求めて参加しましたが、大将に枕が当たると終わりのルールなので意外とあっと言う間に決着がつきます。
1試合5分かかりません。平均3分くらいです。
先程も少し触れましたが、強豪チームと対戦したときは5秒で終わり何もできませんでした。
初心者が何も知らずに参加すると、一瞬で大将に当てられて「え、もう終わり?」となりかねません。

試合と試合の間が長い

参加チームが多いため、1試合が終わると次は2時間後でした。
私のチームは試合(3分)→2時間待ち→試合(3分)→2時間待ち→試合(3分)
というスケジュールだったので、ほとんどが待ち時間でした。
試合自体があっと言う間に終わってしまうので、待ち時間が余計に長く感じました。