仕事とストレスは切っても切れない関係です。

4月に新しい環境で仕事をすると緊張の連続でストレスに気付かないこともあります。

そういった場合、落ち着き始めた頃に、ストレスを自覚しやすくなるといわれています。

自分のこころと体の健康状態を把握し、ストレスを上手に解消していきましょう。

 

まずはストレスチェック

まずは、ここ1カ月を振り返ってストレスチェックしてみましょう。

□ 1.家庭内でいろいろな問題があった。  

□ 2.仕事において、多くの変化があった。

□ 3.日頃から楽しみにしている趣味などがない。

□ 4.いつも実践している運動などがない。

□ 5.気分が沈みがちで、憂うつである。

□ 6.些細なことに腹が立ち、イライラする。

□ 7.仕事をやる気がなくなり、疲れやすい。

□ 8.人に会うのが億劫で、何でも面倒くさい。

□ 9. 前日の疲れがとれず、朝方から体がだるい。

□ 10.寝つきがわるく、夢を見ることが多い。

□ 11. 朝、気持ちよく起きられずに、気分が悪い。

□ 12.頭がスッキリしなく、頭重感がある。

□ 13.肩こりや背中と腰が痛くなることがある。

□ 14. 食欲がなくなり、次第に体重が減ってきた。

□ 15.腹が張り、下痢や便秘を交互に繰り返す。

□ 16. 目が疲れたり、めまいや立ちくらみがある。

□ 17. 急に息苦しくなったり、胸が痛くなる。

□ 18.手足が冷たく感じたり、汗をかきやすい。

□ 19.よく風邪をひくが、治りにくくて長引く。

□ 20.医者に受診したが、異常なしと言われた。

 

このチェックリストで16個以上当てはまる場合、強いストレス状態だと言えます。

もし当てはまる数が少ない場合でも、気になることがある場合は、早めに医師等へ相談してみましょう。

改善されないまま、放っておくと、以下のような症状が表れることがあります。

 

ストレスで起きる様々な症状

身体面の症状

睡眠障害・過敏性腸症候群・片頭痛・脱毛症・食欲不振・肩こりなどの心身症

行動面の症状

アルコール・ギャンブル・薬物・買い物などへの依存症、暴力・犯罪行為などの問題行動

精神面の症状

抑うつ気分・不安感・意欲の低下・緊張感・自殺願望・ネガティブ思考などのうつ症状

*これらの症状は重なって表れる可能性もあり、自覚がないままに症状が悪化することもあります。

自分の不調に早めに気付き、ストレスに対処していくことが重要です。

 

ストレス解消のためにセルフケアを実践しよう!

ストレスの多い状況が長期にわたると、心身共に疲弊してしまいます。深刻なストレス状態に陥らないためにも、まずは日常生活の中からセルフケアを実践し積極的に解消していきましょう。

食事

ストレス対処に必要な栄養源として、ビタミンB1(豚肉、にんにく等)、B3(レバー、キノコ類)、B12(魚介類等) C(野菜、柑橘系果物)があります。外食時も意識して摂りましょう。また腹八分目を心がけ、食べ過ぎに気をつけましょう!

 

運動

運動を行うと「ストレスホルモン」とされる血中コルチゾールやアドレナリンを消費できると言われています。また仕事以外でも夢中になれる時間があると、メリハリをつけられます。毎日の生活の中でも、階段の使用や10~20分歩くことを習慣化してみましょう。

 

睡眠

質の良い睡眠の為に、まずは一日働いて緊張した体をほぐすことが重要です。ぬるめ(38~40℃)のお風呂で体の疲れをほぐしましょう。また神経を和らげる為にも、就寝2時間前位はTV、PC、ネット閲覧やカフェインの摂取などは控えましょう。刺激を少なくし、6時間は睡眠時間を確保できると良いでしょう。

 

仕事中

複数仕事がある場合、優先順位をつけて行うと、見通しが立てられます。また報告・連絡・相談をすると、周囲と情報共有ができ、働きやすい環境作りができます。

休憩なく集中し続けると、肩こり・頭痛・腰痛を引き起こしやすくなるので、深呼吸やストレッチをこまめに行い、リフレッシュをしながら、客観的になれる時間も作るとよいでしょう。

 

休日

常に仕事のことばかりを考えていると気が休まりません。休日は自分の趣味に思いきり没頭(ただし、不調をきたさない程度)するなど、切替えを図ることも重要です。自然散策や森林浴なども、疲れた心身を癒すとともに五感を高める効果があるのでおすすめです。

また、家族や友人など利害関係のない人達とおしゃべりをする、感情表出(笑う・泣く等)することもストレス解消に役立ちます。

 

こんなストレス解消法はやめましょう!

タバコ

タバコには、有害物質が多く含まれ、依存性も強いため、ニコチンが切れると手が震えたりイライラするなど、心と体を蝕み続けます。喫煙が長期化するとがんや慢性閉塞性肺疾患などを引き起こす危険も高くなります。

 

飲酒

長年の飲酒は、脳の委縮や依存を招きます。週に2日は休肝日を作りましょう!飲める人ほど気を付けて下さい。また、「睡眠薬代わりに飲む」という方法は、アルコールの覚醒作用が、逆に眠りの質を下げますので適切な対処法ではありません。