二荒山神社で縁結びの参拝

なんだか、二荒山神社は縁結びで有名らしいじゃありませんか。

いいですね~婚活バスツアーで縁結び、乙じゃあありませんか!

 

バスを降りるときに引いたくじびきのメンバーで一緒に参拝です。

ぼくがモジモジしてると、誰かが

「じゃあAチームの人~」ってやってくれます。

大体リーダーシップを発揮するのは男性ですね。

 

ぼくはAチーム。

なのでこの発声により男性のパワーバランスが決まりました。

Aチームのリーダーはあなただ・・・付いていきます!

 

しかし!この6人チームっていうのがクセモノなんですよ~。

恐らく、異性の数が多ければ多いほど良い、というTKKトラベルの心遣いなんでしょうが・・・

 

放っておくと、男女ともお互い恥ずかしがって

男1人、女1人が3組ではなく・・・

自然と男3人1組、女3人1組で群れる!

つまり男は男と、女は女と話しているのだ。

なにをやってるんだい、あんちくしょ~!

 

さらに厄介なのが、一度その体制になってしまうと、そこから男1人で女性3人の方に行こうものなら、

「あいつガッついてんなぁ(笑)」

と思われること必然!

 

しかも男1人で、女性3人の中に入るのはかなりの勇気が必要!

 

圧倒的!圧倒的な無言の圧力!

 

お互いに動けぬ状態!沼!

 

最終的にはなんとか徐々に男組、女組が近づいてって、最終的には6人行動に辿りつきました。

なんだかソワソワして落ち着かない参拝だったなぁ。

ここで誰かと仲良くなったってのはなかったなぁ。

 

スイーツバイキング

参拝が終われば、女性大好きスイーツバイキング。

時刻はもう14時00分にもなろうというところ。

席は例のごとく自由席。狙っている女性がいれば隣を狙います。

 

「和をもって尊しとなす」が座右の銘のぼくは、誰の邪魔もせず、流されるまま適当な席に。

スイーツバイキングは30分スイーツ食べ放題という女性が喜ぶサービス。

 

「わ~い♪」「イチゴ味おいし~♪」「プリンさいこ~♪」

 

よくさっき飯食ったばっかりなのに、そんな食えるなぁ・・・

 

と男性諸君の視線を尻目に、女性はウマウマとスイーツを頬張っております。

女性にとってスイーツは別腹なんですねぇ。

何も食べない訳にはいかないので、ゼリーをちびちび食べていたら

横で婚活ベテランっぽい男性も一緒に「ねーケーキも美味しいね~♪」って・・・・。

 

そうか、そういうのが大事なのか。

勉強になります。

 

バスに乗り込み最後のトークタイム

15時も過ぎた頃です。

そろそろ東京方面へ戻る時間になりました。

バスに乗ってからは、午前中にトークできなかった異性と最後のトークタイムです。

このころになると参加者みんな友達のような感覚になってきます。

 

「今日は楽しかったですね~」

「また来たいです~」

 

そんな会話がバスの中でちらほらと聞こえます。

ぼくも同じ気持ちだよ、みんな・・・。

 

ちょっとセンチな気分になってきたところで、

「それでは、今あなたが一番気になる方にメッセージカード作ってください」

と添乗員さんからアナウンス。

「メッセージカードは私が集めます。後で相手の方に私から渡しますので、書いたらくださいね。」

 

なんだ、メッセージカードって?

 

手元のプロフィールカードを見ると、切り離して使えるメッセージカードがあるではないか。

 

しかもこれは、一人一枚しか持っていないカード。

つまり、ほぼ愛の告白カードなのだ。

 

みんな、こんなストレートに気持ちが伝わるカードを書くのか?

気になる女性は一人いるが、その人からメッセージカードを貰えなかった場合が怖い・・・

それってもう振られたようなもんだよな・・・

 

添乗員さんが集めに来た・・・どうする、どうする・・・

 

 

・・・結局何も書かずに、白紙で渡してしまった。俺のばか。

 

 

全員分のメッセージカードを集め終わった添乗員さんは、前の方で仕分けを始めました。

仕分けが終わると、前から順番にメッセージカードを渡していきます。

「あの男性、1枚受け取ってる・・・」

「あの女性も2~3枚・・・」

「イケメン!4枚くらい貰ってるんじゃないか!?」

「あと残り何枚なんだ?女性は全部で11枚だから・・・」

「あ、添乗員さんが通り過ぎたら、1枚もないってことか・・・」

 

ぼくが密かに狙っていた女性も2~3枚メッセージカードを貰っていました。

 

俺の馬鹿。なんでさっき書かなかったのさ。

 

そして添乗員さんがぼくの前に来た。

貰えるのか?

貰えないのか?

ここまで緊張するとは思わなかった。ドキドキする。

ここまできたら、たのむ・・・1枚でもいいから欲しい・・・!

 

 

添乗員さんはぼくの横を無情にも通り過ぎた。

 

 

ぼくにメッセージカードをくれる女性はいなかったのだ。

そうだ、当たり前だ。

時刻は16:00

「駄目だよ。受け身で何も頑張ってないキミはメッセージカードを貰う資格はないんだよ」

夕日がそう言っている気がした。

 

せんべい焼き体験

最後のせんべい焼き体験だ。

さっきまでとは景色が違って見えた。

 

もうぼくは誰ともカップリングできないんだと思うと、頭にモヤがかかったようだった。

1枚でも貰っていれば、違ったんだろうなぁ。

 

それに引き換えなんだ!あのイケメンは!

何枚もメッセージカードを貰いやがって・・・ノリノリではないか!

多分周りにいる4人の女性が、イケメンにメッセージカードを渡した人たちだろう。

 

11人中4人が彼にカードを渡したってことは、残り9人の男で7枚のカードを食い合う計算だ。

畜生・・・なんて残酷な世界だ、この世の縮図のようだぜ・・・。

 

気分転換にせんべいを焼いている後輩ことホリ君に話しかけた。

 

「やぁホリ君、メッセージカードは貰えたかね」

「あ、先輩!狙ってる女性がぼくにメッセージカードくれたんです!」

「」

「あ、もう1枚もらったから、2枚ですね」

「」

「先輩はどうでした?」

「」

「あ・・・残念でしたねwwww」

「」

 

なんてこった。まさかホリ君に負けてしまうとは。

確かにホリ君は自分からガンガン行ってたもんなぁ。

婚活バスツアーの予約取ってくれたし、顔も醤油顔で、なかなかだしなぁ。

 

「まぁいいさ、楽しかったから、今度は一人で参加しよう・・・」

 

とせんべいを一人でブツブツつぶやきながら焼いていると、添乗員さんから話しかけられた。

「お兄さん、7番の方?」

「はぁ・・・」

「困りますよ、胸にバッジつけてないから分からなかったじゃないですか。はい、メッセージカードです」

「!!!」

 

なんてこった、ぼくにメッセージカードをくれた女性がいたじゃあないか。

それも2枚もだ!2枚!

 

しかも、1枚は狙っていたあの女性からだーーーー!

「またお話したいです」って書いてある!

やったーーーーーー!!

 

 

しまった。

 

 

ぼくはあの女性にメッセージカードを渡してない・・・。

俺の馬鹿。なんで書かなかったんだ。

 

後悔しても仕方ない!

あの女性を見つけないと!そして話さないと!

今ならまだ間に合う!!

 

せんべい焼きを終えたフリータイムでその女性を探すと・・・居た。

あ、でも別の男性と楽しそうに話してる・・・。

あの女性も3枚くらいカード貰ってたもんなぁ。そのうちの1人かなぁ。

二人が話し終わるのを待っていたけど、ずっと談笑してて入る隙はなかった。

 

さっき自分で言ってたじゃないか。

自分がメッセージカード書いて相手がくれなかったら振られたようなものだって。

 

ほんとうになにやってんだ、ぼくは。

 

帰りのバス到着間際にカップリング発表

時刻はもう18:00

あとは東京に戻るだけ。空も大分暗くなってきた。

添乗員さんからアナウンスがある。

 

「最後に、カップリングカードを提出してもらいます。気になる相手を第5希望まで書けます」

 

ぼくは、あの女性の番号を第1希望に書いて、それ以外は空欄にして提出した。

 

ホリ君は幸運にもメッセージカードをくれた意中の女性の隣に座っていて

「・・・あなたの名前書きました」

「・・・わたしも書きました」

とかやってんの。もう見てらんない。

 

「それでは、間もなく東京駅に到着しますので、カップルを発表します!」

「本日成立したカップルはなんと6組です!」

 

ざわ・・・!

 

バス内がざわめきだす。

カップル成立確率約60%だ。

これはすごいぞ、ぼくもカップル成立できるかも。

 

「女性1番と、男性3番!おめでとうございます」

お~!パチパチパチ~

 

「女性3番と、男性8番!おめでとうございます」

おお、ホリ君、よかったな!

 

「女性5番と・・・」

来た・・・ぼくの意中のあの女性だ・・・ぼくは7番・・・来い!

「男性7番!おめでとうございます!」

キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━!

 

やった、やったよ母さん、無事にカップリング成功だよ!

メッセージカード書いておけば、こんなにドキドキしなかったよ!

 

その後、全てのカップルが発表された後、東京駅に到着。

「残念ながら、カップリングできなかった皆さま、先に下車してください。またのご参加をお待ちしています」

という無慈悲なアナウンスの後、カップルになれなかった人たちが下車。

その後はカップリングした二人が順番に外に出ていきます。

 

時刻はもう21:00

ぼくはカップルになれた女性と、バスの外で連絡先を交換しました。

「よろしくお願いします」

「こちらこそ」

 

少し先の方ではホリ君も連絡先を交換しています。

今日はもう遅いので、ぼくもホリ君も女性とは東京駅でお別れしました。

 

「よーし、ホリ君、今日は祝勝会をしようじゃないか」

「いいですねぇ、いきましょう!」

「今日はぼくが奢ろうじゃないか!」

「ありがとうございます!」

「いいってことよ!ぼくの感謝の気持ちだよ!」

 

こうしてぼくの初めての婚活バスツアーは無事に終わりました。

いかがでしょうか、婚活バスツアーの楽しさが伝わりましたか。

こんな流れなので、興味が沸いたら友達と一緒に是非参加してみてください!