読書をするメリット

 

読んだのに覚えていないのは知識として定着しておらず、年100冊読んでも無駄

 

インターネットは「情報」が得られるが、本は10年たっても風化することがない「結晶化された知識」が得られる。

 

本には何千人もの成功・失敗体験の集大成。読むだけでマラソンでいえば10kmのセーフティーリードがもらえるようなもの。

 

文化庁の「国語に関する世論調査(2013年度)」の「一か月にどれくらい本を読むか?」という質問に対して。

1冊も読まない・・・47.5%

1,2冊・・・34.5%

3,4冊・・・10.9%

5.6冊・・・3.6%

7冊以上・・・3.6%

→月に7冊読むだけで、日本人の上位4%に入ることが可能。

 

インプットとアウトプットが自己成長を生む。ライバルに勝ちたいならまずはインプットの質と量で勝つ。本を読むのが一番簡単な方法。

 

本を読まない、文章も書かないでは文章力は鍛えられない。

 

本に書かれた2行を実践しただけでセミナーの参加者が増え、満足度も高くなった。資料を後渡ししただけで。本は仕事力をアップさせる。

 

言語情報が脳内に入ってくるだけで脳内の偏桃体の興奮が抑えられ、ネガティブな感情は鎮まる。また、解決法を知っているラットは電気が流れるストレスも軽減される。本にはダブルのストレス解消効果が期待できる。

イギリスのサセックス大学でのストレス解消についての研究によると読書は68%ストレスを軽減させた。(音楽61、コーヒー54、散歩42、ゲーム21%)

 

自分の行動が変化する読書をすべき。そのための前提が記憶に残ること。

 

 

記憶の残る本の読み方

1、3、7日目に復習する=一週間以内に3回アウトプットする。

1 本を読みながらメモをとる、マーカーする

2 本の内容を人に話す

3 フェイスブックやツイッターに投稿する

4 フェイスブックやメルマガに書評、レビューを書く

 

ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンといった脳内物質を活用すれば本の内容を覚えられる。

 

スキマ時間(合わせると1日に2時間ある埋蔵金のようなもの。人生の10%の時間)に読むと覚えられる。

15分のスキマ時間を繰り返せば、連続読書を超える集中力が得られる。15分は脳科学的に「極めて集中した仕事ができる時間のブロック」

 

今日1日でこの本を読み切る、と時間制限をすると緊迫感が発生=脳内物質が発生し、本の内容を覚えられる。

制限時間が加わると集中力がアップする。

 

本はマーカー、メモを入れて汚く読む。(参考書をきれいに使っても覚えられない)

脳トレで有名な東北大学の川島隆太教授は「音読」が有効と言っているが、同様にメモやマーカーも有効。話す、書くは脳の別部分を使っているため。

 

スピーチ、友人や家族との会話で、読んだ本が具体的にどこがおもしろかったのか、内容を要約しながら相手に伝える。

ジャパネットたかたのように複数の切り口で紹介するとよい。(掃除機なら吸引力が強い、隅のごみもとれる、人工知能搭載)

アウトプットを前提に本を読む。

 

寝る前の読書は記憶に残る。寝ている間は新しいインプットがなく、記憶の衝突が起こらないため。

寝るまえに懸案事項に目を通しておくと、朝意外な着想を得ることができることもある。

 

本を読む前に目次に目を通し、全体をパラパラと見通し、全体像を把握する。

目次を読み、一番知りたいことが書かれている部分がどこにあるか目星をつけ、いきなりそこを読む。そこを読んでさらに知りたいことがあれば、また目次に戻り、そこを読む。最初から一字一句読む必要はない。

 

面白そう!と思ったら買った直後からすぐに読めば、わくわく脳内物質でおかげで覚えられる。

 

守破離で自分がどのステージにいるのかを考え、自分に合ったステージの本を選ぶ。(最初は図解でわかりやすい入門書で、基礎知識と全体像を把握する)

 

手あたり次第に読むより、人(自分が尊敬する人、本のキュレーター)が推薦する本から読んだほうが、外れが少ない。

日本では年間8万冊、1日200冊の新刊が発売されており、ゼロから探すのはリスクが高い。

藤井孝一氏の発行する「ビジネス選書&サマリー」はおすすめ(https://www.bbook.jp/mag.html

 

専門書を探すなら、ジュンク書店がおすすめ。「狭く深い本」が見つかる。

 

アマゾンの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」欄は有能な電脳ブックコンシェルジュ。膨大なビックデータを使ったアマゾンだけができる機能といわれており、他社はマネできないほど有能なので活用する。

 

数珠繋ぎ読書。本を読んでもっと深く知りたいと思ったら、その本の「参考文献」を読めばさらに知識が深まる。実践するとさらに複数の本に参考文献されているような古典、銘著、代表的な本が見つかるので、必ず読む。1か月に1冊ではなく、短期間で固め読みすると圧倒的に記憶に残る。

 

学術論文で論拠を補強したいなら、google scholar(https://scholar.google.co.jp/)がおすすめ。学術資料のみを簡単に検索できる。

 

まずは広く試し掘りするように読む。興味や関心、好奇心がくすぐられる「ここだ!」という領域を見つけたら深堀りして読む。そこに自分の適正や個性や才能が埋もれている。

 

短所克服のための本は入門編から。ただ長所を伸ばす本の方が読みやすいため、最初はそっちからが吉。

自分にとって少し難しい、ギリギリの緊張感があるレベルの本が記憶に残る。絶妙な難易度のゲームがおもしろいのと一緒。

 

電子書籍のハイライト機能は有能。読み終わった後にハイライトだけ目を通せば、アウトプット1回に相当。