先日結婚した友人から

「新郎友人として、披露宴で何か余興をやってほしい」

とお願いされました。

新郎を含めた4人、居酒屋で酒を飲みながら、とろけた頭で

「こうなったら、ヲタ芸をやろうじゃないか!!」

ということになり、星野源「恋ダンス」に乗せてヲタ芸を踊ってきました。

練習した感想としては

・練習スピードは50%から徐々に上げていこう

・動画を編集して左右反転させると良い

・個別練習が一番大事

・全体練習はスタジオを予約して合わせる程度でok

 

本番やってみた感想としては

・司会と事前打ち合わせした方が良い

・衣装は合わせた方が良い

・一言挨拶してからスタートするのがスムーズ

・新郎を巻き込んで一緒に踊れば100%盛り上がる

・サイリウムは使い捨てで十分

・サイリウムの色を途中で変えると盛り上がる

・子どもにサイリウムが大ウケ

といった感じでした。

 

そもそもヲタ芸とは

ヲタ芸とはサイリウムと呼ばれる光る棒を持って動きを合わせて踊る芸です。

百聞は一見にしかず。

これをやってきました。

 

練習スピードは50%から徐々に上げていこう

練習は動画を加工して、スピードを落としましょう。

なんと言っても最初は動きを覚えるのが大変でした。

そもそも通常のスピードで映像を観ても、どんな動きをしているのかがよく分かりません。

まずは50%程度のゆっくりしたスピードで動画を再生し、動きを覚えてから、徐々にスピードを上げて行った方が良いです。

最終的に100%のスピードにするのが目標ですが、90%でも違和感なく披露できるレベルだと思います。

ぼくたちは最終的に本番で90%のスピードでヲタ芸を踊りました。

90%程度ならスピードを落としても誰にもばれないんじゃないか?

と練習しながら思いましたが、しっかり観客にはスローにしたことがばれてるようでした(笑)

なので、できればやっぱり100%を目指しましょう!

 

動画を編集して左右反転させると良い

動画を見ながら練習するわけですが、左右反転させた動画の方が直感的に動けます。

映像は左だから、実際は右手を回すんだな・・・

映像は右だから、実際は左足を前に出すんだな・・・

と頭の中で変換しながらだと、集中して練習できません。

何事も事前準備が大切だと思いました。

多少時間がかかったとしても、左右反転させた動画を用意した方が、最終的な練習時間が短く済むと思います。

 

個別練習が一番大事

個人練習が一番大事で、そして一番時間がかかりました。

最終的には映像を見ないで踊れるよう、動きを体に覚えさせました。

最初は止まり止まり、動きを思い出しながら踊りますが、練習量が一定ラインを超えると体が勝手に動くようになりました。

そこまでいったあと、一つ一つの動きのレベルを上げるよう努めました。

そして一通り踊れるようになったら、誰かに一度見てもらってチェックしてもらうのが一番です。

恥ずかしければ自分を動画で撮影しても構わないと思います。

踊っている自分を落ち着いて客観的に見てもらうと、出来てるつもりで出来ない部分がはっきりと分かります。

踊りながらでは気づけないような、甘い部分が見つかるはずです。

そこを一つ一つ潰してって、さらに完成度を高めました。

 

全体練習はスタジオを予約して合わせる程度でok

全体練習は、個人練習でそれぞれ覚えた踊りをみんなで合わせる程度で十分でした。

場所は有料スタジオを1~2時間借りればいいと思います。

2回くらい全体で合わせられれば理想ですが、1回でもなんとかなりました。

ぼく達はメンバーが全員集合できなかった(結局全員集合したのは本番が初めて)ので、2回に分けて合同練習しましたが、全員集まれれば正直1回でも十分だと思います。

ヲタ芸合わせ以外にも、登場シーンやBGMについて話し合えるので、当日までに1回は合同練習の機会を作りましょう。

個人の完成度もバラバラになってると思うので、立ち位置、難しい部分の調整など、全体のバランスを考えるのにも必要な機会だと思います。”

 

司会と打ち合わせしよう

当日は必ず司会さん、音響さんと打ち合わせ&リハーサルをしましょう。

会場を見て、実際に踊りに使えるスペースがどれくらいあるかも確認します。

実際に見て、その場に立たないと分からないことが本当に多いです。

ぼくらも、事前に想定していた流れを打ち合わせの中で大きく変えました。

ここで踊ると新郎新婦にお尻を向けちゃうから、新婦に移動をお願いしましょう。とか話し合えますし、プロフェッショナルな司会さんの意見も聞くことができます。

友人代表挨拶が終わったら司会に合図を送って、司会から一言と同時に暗転、5秒後にBGMスタート

といった具合で実際の動きが鮮明に分かると、踊る側として安心感が生まれます。

打ち合わせは必ずしておくようにしましょう。

 

衣装を合わせる

衣装はみんなで合わせるのがベストです。

登場シーンで何かやるんだな、と観客に分かってもらえますし、盛り上がります。

ぼくらは高校時代の友人だったので、高校時代に来ていたジャージで合わせました。

登場シーンもBGMを流しましたが、盛り上がってくれました。

 

一言挨拶してから踊る

恋ダンスのヲタ芸は、ダンス自体は1分ちょっとで終わってしまいます。

なので友人代表で誰か一人でも少し挨拶を入れてから、ヲタ芸に入った方がうまくまとまりました。

どういった関係の友人なのか、これから何を踊るのか、どれくらい練習したのかなどなど。

挨拶中はちょっとしたドジなストーリーを話して会場の笑いを誘いました。

高校時代は勉強そっちのけで、一緒に麻雀に明け暮れてました、とか

年のせいでヲタ芸の練習後は筋肉痛で動けなくなったとか、

あの頃は「少年隊」だったけど、今は「中年隊」になってしまいました、などなど。

ヲタ芸をしますが、新郎は決してオタクではありません。私はガチのオタクですが。と新郎をフォローしつつちょいちょい笑いを挟んだ後に、

それでは躍らせていただきます!とヲタ芸に入っていきました。

 

新郎を巻き込めば100%盛り上がる

新郎から余興を頼まれるのにあたって、

「会場を盛り上げたい気持ちがあるなら、新郎もサプライズで参加した方がいい!」

と説得し、新郎にも一緒にヲタ芸を踊ってもらいました。

新郎はタキシード姿で踊りました。

司会が「それでは踊っていただきます、ヲタ芸で恋ダンス!!」

とナレーションが入った瞬間に、新郎がおもむろに立ち上がってセンターに入ります。

会場は新郎がスタンバると大盛り上がりです。

新郎が参加した時点で、招待客全員による「絶対盛り上げる」力学が働いて、どう転んでも成功します。

新郎自身も楽しんでくれましたし、新婦も喜んでくれて、会場も盛り上がり、万事OKでした。

 

サイリウムは使い捨てで十分

サイリウムは何度も使えるものと、一度使うと光らなくなる使い捨てのものがあります。

使い捨てなら1本100円くらいで、ドンキホーテとか100円ショップで売ってます。

最初は仲間うちで「何度も使えるサイリウムを買おう」と話し合っていましたが、練習している内に使い捨てサイリウムになりました。

正直な話、使い捨てで十分です。

というか、使い捨ての方がいいです。

というのも後で出てくる話とかぶりますが、サイリウムに一番興奮していたのが、実は披露宴参列者の子どもたちだったんです。

子どもは暗闇の中で光るものが大好きです。

使い捨てなら、まだ光っているサイリウムをそのまま子どもたちにプレゼントできちゃいます。

 

途中で色を変えると盛り上がる

ちゃんとした何度も使えるサイリウムは、色チェンジ機能が付いていて、ボタンひとつで様々な色を出すことができます。

使い捨てのサイリウムはそうはいかないので、2セット使うことで色チェンジが可能になります。

ぼくたちは2セットを持って、1セットは床に置いた状態で踊り始め、間奏でサイリウムを取り替えて光らせて2色使いました。

色が変わった瞬間、会場から「お~!」と歓声が聞こえたので、1色で最後まで踊るより2色の方が華やかになると思います。

2セット使うことで子どもにあげられるサイリウムも増えますし、一石二鳥です。

使い捨てサイリウムは刺激を与えることで光ますが、床が固ければ床を叩いて光らせられますし、床が絨毯ならサイリウム同士を太鼓のバチのように叩き合わせればきれいに光らせることができます。

 

子どもたちに大ウケ

ヲタ芸で恋ダンスなら万人受けするだろうとチョイスしたわけですが、意外だったのは子どもたちが一番興奮してたことです。

歌よりダンスより、暗闇の中で光るサイリウムに喜んでました。

子どもは光るものが大好きみたいです。

子どもたちが喜ぶと、大人たちにもハレーションが起こって喜んでくれます。

予想外の小さな援軍たちに大助かりでした。

ヲタ芸が終わった後は、子どもたちに取り囲まれました。

小さな助っ人に、お礼の気持ちを込めて、まだ光っているサイリウムはすべてプレゼント。

披露宴が終わった後も、ずっと嬉しそうに振り回していました。