人気のおすすめゴルフ用パターはこれ

<h4>海外パターが圧倒的に強い現状</h4>

ゴルフはパターで決まる、とは少し大げさですが、プロの試合でも最後の最後、グリーン上の攻防が勝敗を分けることが多いように、パターはゴルフクラブの中でも非常に重要な地位を占めています。
パッティングが上達しないといつまで経ってもスコアを伸ばすことはできません。
それだけにパター選びは他のクラブにも増して大事なポイントです。

そんなゴルフ用パターは海外メーカーが圧倒的な強さでシェアを独占している状態です。
これは現在のゴルフ業界の大きな特徴となっており、ウッドやアイアンでは高い評価を獲得して海外の有名メーカーにも一歩も引かないシェアを獲得しているのに比べて、パターはかなり特殊な状況となっているのです。
それだけにパター選びではまず海外メーカーのものをチェックしていくことが欠かせません。

<h4>海外メーカーのおすすめパター</h4>

まず海外ブランドではオデッセイのO-WORKSがおすすめです。
最新の2017年モデルではこのシリーズの魅力をさらにアップさせた内容となっており人気を集めています。
オデッセイといえばマイクロヒンジという最新のテクノロジーを搭載しているメーカーで知られており、ボールによい回転を生み出すことによって精度を保ちながら遠くまで飛ばせる点が特徴です。
しかもこの2017年モデルではこの点がさらに改良されているのでなかなかカップ近くにまでアプローチできない、ラインを読んだ正確なショットができないという方にとって心強い味方になってくれることでしょう。

次に海外メーカーのパターといえば忘れてはならないのがスコッティキャロメンです。
このメーカーが発売しているティアドロップ型のニューポート3はグリップの快適さを重視して作られた仕様が大きな特徴で、アルミニウム製の材質がショットの力加減を絶妙に手に伝えてくれます。
どうも思うようにパターの強弱をつけられないという方にピッタリです。

スコッティキャメロンではもうひとつ、フューチュラシリーズの最新モデルも見逃せません。
従来よりも重心を後ろに移動させることでよりボールの回転を減らして適度な力加減のショットを実現しています。
ステンレススチールのフレームはショットの際の感触をしっかりと伝えてくるのでこちらも強弱をつけやすい点が魅力です。

ショットの安定感が欲しい方にはこれもオデッセイですが、ミルド・コレクションがおすすめです。
これはクランクネックタイプのパターで、このタイプの難点である重さを改善するためネック部分を軽量化しているのが特徴です。
しかもそれによって低重心の仕様になったので安定したショットが可能です。
振りやすく、ボールの回転をうまく制御しながら打つことができるでしょう。

2017年後半の最大の目玉になるのがテーラーメードのOSパターです。
デイトナ、モンテカルロ、スパイダーと3種類のヘッド形状を用意しており、それぞれ目的に合わせて選ぶことができます。
安定したストロークとボールスピードを維持するため、目標設定がしやすい赤色の灰コントラストサイトラインの配置やインパクト時のボールの順回転を生み出すバーティカル・ミルド・フェースの採用など、このメーカーならではのこだわりが魅力です。

<h4>国内メーカーのおすすめは?</h4>

もちろん海外メーカーもすばらしいんだけど国内メーカーでいいのはないの?という方も多いはずです。
現在のパター市場における国内メーカーのシェアはわずか数パーセントといわれており、なかなか目立つ製品が出てこない現状もあります。
これはウッドやアイアンの方がコストパフォーマンスが高いことから国内メーカーはこちらの方を重視して開発しておりパターはなかなかカバーできないといった事情もあります。
ただもちろん国内メーカーのパターに目立つものはないというわけではなく、魅力的な製品もたくさんあります。

まず国内のゴルフメーカーといえばブリジストンです。
このメーカーのパターではTD-01が高い人気を得ています。
非常にシンプルなマレットタイプなので最新の変わった形のパターにはついていけないという中高年の方でも安心して使用できるでしょう。適度な打った時の感触とボールの回転が得られる「程よさ」が大きな魅力で、パッティングの基本を身につけたいという方にもよいかもしれません。

それからミズノのMPA301。
こちらはヘッド軽く芝目の強いグリーンでしっかりと転がしたいときにピッタリのパターです。
ダウンブロー軌道で振ることができるのでインパクトの強弱で勝負したいという方に向いているでしょう。
ミズノらしく高性能ながら手ごろな価格で購入できる点も魅力です。
ブリジストンと並ぶ国内メーカーの雄、ダンロップに目立ったパターがないのは残念ですが、こうした国内メーカーの種類もチェックしたうえでできるだけ広い選択肢の中から自分に合ったパターを探していきたいところです。
実際にショップでいろいろと試打してみたうえで判断してみましょう。

 

パターのフェースはあなたに合ってますか?

ゴルフ好きの人には理解出来ると思いますが、ドライバーで何百ヤードのナイスショットを出しても一打ですし、わずか数センチのパットを外しても同じ一打。

ドライバーは数多くの種類が様々な材質で作られ、ゴルフ雑誌にも数多くの広告を見る事が出来ます。

しかし同じ一打を打つパターに関しては、あまりその広告を見る事がありません。

しかし貴重な一打を打つパターも、正しい選び方を知らないと後で痛い目に遭いますので、正しいパターの選び方を紹介します。

パットをする際フェースローテーションと呼ばれる、パターのフェースが閉じたり開いたりする動きは、プロゴルファーでは6〜12度と言われていますが、アマチュアゴルファーではなんと20度以上もの動きがあります。

そういったフェースローテーションが気になる人には、ヘッドの大きいパターがお勧めです。*スイートスポットが広がり、ヘッドのよけいな動きが無くなるためパットの際にまっすぐボールは転がるようになります。

しかし繊細なタッチを求めるような微妙なコントロールがしやすくなりますが、その辺を考慮にいれ選び方に気をつけてみましょう。

 

ライ角まで考えたパット選び

意外と思う方も多いと思いますが、実はパターにもアイアンと同じようにライ角が関係してきます。

パターでボールをヒットした際に、ライ角がアップライト過ぎるとボールは左に行きやすく、フラットすぎるとボールは右に行くと言う傾向があります。

ですから正しいパターの選び方には、このライ角も大きく関係してきます。

自分のパットは引っかけが多いか、プッシュアウトが多いかを一度確認をしてみると良いと思いますが、まずは己を知るのもパターの正しい選び方の第一歩かもしれません。

購入予定のパターがライ角を調整出来る様でしたら問題ありませんが、そうでない場合には購入前にしっかりライ角を確認し自分に合っているか確認する事が大切です。

パットのようなわずか数センチが運命を決めるようなショットを打つクラブは、微妙なずれでも問題になる事があります。

ですから自分に合ったパットの選び方を知っている事も、スコアーメークにとっては非常に重要になります。

 

重い?軽い?あなたのパターは?

折角ナイスオンでピン側なのに、パットが定まらずスコアーが伸び悩むと言う事が良くありますよね。

でも他のクラブと違い、意外とパターを購入する際に正しい選び方を知っている人はあまりいませんが、正しい選び方を知る事も、スコアーアップにつながります。

パットをする際、ときとしてストロークが安定しない事が多い人は、パターが軽すぎる場合があります。

特に手首を使ってパットをする方の中には、軽い方が扱いやすいと言う意見もありますが、基本に肩を使い手首など使わないパットをしていくには、やはりある程度の重量が必要です。

経験者の方の中にはパターはフィーリングフィーリングが一番大切だと言う方もいます。

フィーリングも勿論大切ですが、特に初心者の方がパターを選ぶ際には、こういった正しい選び方を知らずに購入してしまうと、スコアーの1打に悩む事になりかねません。

クラブをセットなどで購入し、選択の余地があまり無かった場合には、に鉛を張るなどして重量を増やしストローを安定させてみてはいかがでしょうか。

数センチの1打であるパットを無駄にしないためにも、正しい選び方を知り、自分にあったパターを使いましょう。

 

パターのグリップは手にあってますか?

パターを選ぶとき、グリップのフィーリングだけで選んでいる方もいますが、正しいパターのグリップの選び方を知らないと、パットがいつまでも上達しないと言う事にもなりかねません。

正しいグリップの選び方を知り、ミスパットを減らしましょう。

極太や超極太のグリップは、あまりプロのトーナメント等では使っているところを見かけませんが、初心者の人にとってこれらのグリップは、手先や手首によけいなブレが生じにくいため、変にストロークが乱れずに済むためフォームの固まらない初心者には良いと思います。

だだし、距離が出しにくいとか手先の感覚を重視している方、等に経験のある方にとっては今一物足りないかもしれません。

また極太のグリップを使うと、パターヘッドが軽く感じる事がありますが、あまり軽すぎるとやはりストロークが乱れるので、鉛を張りヘッドを重くする等の工夫も必要です。

と言うように、パターいやパターのグリップの選び方一つにとっても、自分にあったものを選ぶのは非常に重要になります。

 

パターのフェースはボールとの相性も?

ゴルプのパターの選び方で、最も重要だと言えるのがフェースインサートもしくはフェースの固さになります。

フェースが固すぎるパターを使っている場合、どうしても細かい微妙なフィーリングが伝わらないと言う人が多く、柔らかいフェースはスムーズなタッチになり易くなります。

また厄介なことにフェースの固さは、使っているボールにも影響されるので柔らかいボールを使っている場合には、あまり問題にはならないのですが固いボールを使う方には、柔らかいフェースのパターを選ばないとパットが難しくなります。

またショートパットが苦手でスコアーメイクに苦しむ人は、やはり柔らかいフェースを利用したりするとタッチが柔らかくなるので、オーバーすることが怖くなくなると言う事もあります。

特に初心者のうちはあまりボール選びにこだわらない方も多く、パターもセットではなかなか選ぶ事が出来ず、また選べたとしてもドライバーに目がいきがちですが、パターやボールの正しい選び方を知り、その選び方を実践するのもゴルフ上達の為には必要になります。

 

パター、身長での選び方

慎重を基準にしたパターの選び方は正しくないように思います。
確かに身長を基準にすることは大事ですが、人それぞれ腕の長さもポジションも違うのですから、色々試しながら自分にあった選び方を知っておきましょう。
そして最近ではパターも34インチばかりではなく、32~35インチの中から選ぶことができるので、自分のフォームと相談しながら選びましょう。

一般的に短いパターは地面に近いところで構えるため、カップが見えやすくショートパットに向いていると言われています。
長いパターは構えた時に、立ち気味のアドレスなので遠くまで見渡すことができ、そのため距離感が合いやすくなります。
長めの場合は、この距離感の理由からミドルからロングパットに向いています。

パターの長さはとても重要です。
しかし、選び方は身長を基準にするのではなく、構えた時に安定しているか、底の地面にあたる感じはちょうど良くついているか、など実際の使い心地の方が大切です。

 

大型ヘッドパターの利点と欠点は?

パターを選ぶ際には、ヘッドの大きさも検討事項にいれなければなりません。
人気がある大型ヘッドには、メリットとデメリットがあるのです。

大型ヘッドパターのメリットは、なんといってもスイートスポットが広いことです。
つまり、ジャストミートしてまっすぐに転がる可能性がそれだけ高くなります。
また、重さがあるためにスイングのブレが減るという効果も期待できます。

アマチュアのように技術がそこそこという場合は、いい加減に打ってもそれなりにまっすぐ転がってくれるほうがありがたいといえます。

逆に大型ヘッドパターのデメリットは、操作性の低下があげられます。
こまかいスイングの調整はしにくいために、微妙なタッチで方向や強さを制御しようとしても難しいのです。

プロに近い高い技術をもったプレイヤーにとっては、自分のスキルやテクニックを駆使することができずにイライラしてしまうかもしれません。

果たして大型ヘッドパターがいいのか、これまでのような標準的なサイズがいいのか、迷うところです。

 

ピン型パターは繊細なプレイヤーに

ピン型パターを選ぶプレイヤーも少なくありません。
フェースが長く面長なのがいいところです。

アプローチで重要なのが方向性です。
ちょっとしたボール運びのズレでホールに蹴られてしまう、と涙をのんだ方も多いことでしょう。
特にゲームの重要な局面でそういうことが生じると、試合の方向性がガラッと変わってしまうこともあり得ます。

フェースが面長のピン型パターなら、重心距離が長いためにストローク中のブレも起きにくいのです。
フェースを感じやすいためにフィーリング重視のプレイヤーにとっては扱いやすいといえるでしょう。
しっかりとグリーンに向いていることを実感しながらスイングできるので、安定感があるといえます。

パターの選択ひとつで勝負が決まってしまうプロの試合のようなケースはアマチュアではまれなことと思いますが、それでも選択は大変重要になってくるのです。
繊細な方ほどこうした細かいタッチの感触を大事にするものです。
手や体の一部のようにショットができるのはなかなかの快感です。

 

マレットタイプパターで正確なストローク

マレットタイプパターは直線的なストロークをするプレイヤーにおススメです。
マレットタイプは見ればわかりますが、お正月に食べるかまぼこのような形をしています。
これがどうしていいのかといいますと、重心位置がググッと後方に来るのです。
そのため、直線的なストロークが可能となります。

パターでもっとも重要なのが正確なストロークです。
グリーン上での最後の詰めを甘くすると、すべてが台無しです。
せっかくのロングショットも、起死回生のバンカーショットも、最後のストロークがトンチンカンだと、実に残念です。
誰でもまっすぐに打つつもりで打つわけですが、ボールは思った方向へ転がりません。
それはストロークの際にぶれてしまうからです。

しかし、マレットタイプパターの場合はそのブレが少なくて正確なストロークが打てるのです。
針の先を通すような正確無比のストローク。
そんな技術を競い合うわけでもないアマチュアでも、まっすぐに転がってくれるパターは頼りがいがあるのです。

 

カッコイイL字型パターは上級者向き

L字型パターは上級者向きで難易度が高いといわれています。
プロゴルファのような名手といわれるプレイヤーにかかるととたんに威力を発揮するのです。

シャープなシルエットで見た目もとってもカッコイイもので、これを片手にグリーン上で悩んでいる姿は実にきまっていていいのです。
見た通りに面長ですのでフェースを感じやすいという利点があります。
ただし、その感覚でショットをコントロールできる人でないと、使いこなせないのです。

ちょっとした傾きや強さの加減でボールの転がりをコントロールできる半面、繊細な感覚がないと抑えが効かないのです。
自動車レースでもフォーミュラカーのような車になると、ちょっとしたスロットルの加減であっという間に吹きあがってしまい素人が運転しようものならすぐにエンストしてしまうといいます。

繊細なL字型パターも細かい体重や手首の使い方に習熟していないと、転がりに抑えが利かずたいへんです。
技術をもったプレイヤーには繊細な感覚が伝わりやすいL字型パターがおススメでしょう。

 

パターフェースの硬さと柔らかさの違い

パターを選ぶ際に検討事項にいれてほしい要素がフェースの硬さです。
フェースとはボールが直接当たる部分のこと。
ここでいかにコントロールしながらストロークを打てるかが正確なストロークにつながるのです。

硬いフェースのパターの場合、しっかりと弾いてくれます。
しかし、弾く勢いが強すぎてオーバーしてしまうことが多いことは、プレイヤーであればだれでも経験することです。
あっ!と思う間にボールはグリーンを転がり落ちていくのです。

ラバーを張っていない卓球のラケットでは、ボールが跳ねてしまっとコントロールがききません。
しかし、柔らかいラバーをしっかりと張ったラケットなら、じゃじゃ馬のようなサーブでも衝撃を吸収してまっすぐに返すことができるのです。

同じように柔らかいフェースのパターの場合、しっかりとフェースがボールを捕えてくれますからコントロールしやすいのです。
弾き過ぎも減ってオーバーしにくくなる利点もあるでしょう。

柔らかい繊細なタッチでボールコントロールできるので、芝目や傾斜が難しいグリーン上でも、しっかりとホールを捕えることができるのです。

 

パターシャフトの位置に注目しよう

パターを選ぶ際に気にかけておきたい面は、シャフトの接続位置です。
ボールが当たる面であるフェースとシャフトが一直線になっているものがあります。
一方でフェース面よりも前にシャフトがくるパターもあります。
どちらも一長一短ですが、自分に合っているのがどっちなのかを見極めることが重要です。

ストロークを打つ際に引っかけてしまいがちなプレイヤーには、フェースとシャフトが一直線になっているタイプがおススメです。
そうすると引っかけてしまいにくいからです。

逆にプッシュアウトしやすいプレイヤーであるなら、シャフトよりフェース面が後ろにきているタイプがいいでしょう。
フェースが後退しているためにフェースを閉じやすいといえます。

また、パターのフェースの端にシャフトがついているというデザインが主流となっていますが、なかにはフェースの中央部分にシャフトが刺さっているセンターシャフトと呼ばれるタイプも存在しています。
センターシャフトは引っかけにくいデザインが人気です。

パターでつい引っかけてしまうプレイヤーは、シャフトの位置にも気をつけてみたいものです。

 

パターグリップの太さとボールコントロール

パターのグリップの太さもストロークをコントロールするのに重要です。
細いグリップや標準的な太さのグリップは、手先の感覚をボールに伝えやすくて繊細なボールコントロールを可能にしてくれます。

いわばフィーリングで打つプレイヤーには細いグリップが最適ということです。
ゴルフプロのほとんどは、標準的なグリップのパターを使っています。
手首のちょっとした返しなどで微妙なボールコントロールができるので、技術のある方にはとても楽しくゴルフができるでしょう。

逆に手打ちになりやすいプレイヤーやストロークがぶれてしまいがちなプレイヤーには、太めのグリップがおススメです。
太めのグリップや極太のグリップはしっかりと手でホールドできますので、震えやブレが起きにくくてボールコントロールできるのです。
力も入りやすく、パワー不足でお悩みの方にはいいかもしれません。

自分はどっちのタイプなのかをしっかりと把握して、パターを選ぶ際にはグリップの太さにも注目しておきたいものです。

 

パッティングスタイルに合わせたパター選び

パターを選ぶ際に、自分のパッティングスタイルを考えることも大切です。
ゴルフのパッティングスタイルには、主に二つの流れがあります。
ひとつは大勢のプレイヤーが採用しているストローク式です。

ストローク方式とは、手首を固定したまま肩を動かすことでパッティングをするスタイルです。
いわば、体全体で振り子のように弧を描いてボールを打つのです。

もうひとつのパッティングスタイルはタップ方式です。
タップ方式とは、テークバックを小さくしコツンと打つパッティングスタイルのことです。

ストローク方式で打つ場合には、マレット型やピン型パターがもっとも適しているといえます。
一方、タップ方式で打つスタイルには、キャッシュインT型やピン型パターが適しているといえます。

自分のパッティングスタイルに合ったパターをぜひ選びたいものです。
山道にはマウンテンバイクであり舗装道路にはロードランナーであるように、ゴルフの用具もスタイルに合わせた選択をするのが上達の早道といえるでしょう。

 

パターのネック形状に注目しよう

パターを選ぶ際に気をつけておきたいのがネック形状です。
ネックとは、長い軸であるシャフトとボールを当てるヘッドをつなぐ部分です。
人間でいえば体と頭をつなぐ首ということになるでしょうか。

人間の場合は頭と体は一直線上にまっすぐつながっています。
しかし、ゴルフのパターの場合はズレているのが普通の形状であるのです。
シャフトの軸からオフセットしてヘッドがついています。

クランク状に直角にオフセットしているのがカギ型です。
ネック部分が傾斜して角度が付いているのがスラントネック型です。
いずれにしてもシャフトを垂直に下ろしたときに、それよりもボールと反対側にオフセットしていることになるのです。

パッティングは実に繊細なものです。
ちょっとした角度の違いや、ちょっとした位置のずれがホールを外してしまう要因となります。
正確無比の技術がいるのですが、プロゴルファーでさえそんなことはできません。
だからこそ、パターにこだわって少しでも精度を上げたいと思うのです。

 

曲線的なベントネックパター

絶妙なパッティングをするために厳選されたパターを選ぶ。
ここが重要です。
ベントネックシャフトは、微妙な曲線を描いてシャフトからヘッドがオフセットしています。
まるで蛇かクネクネと体を曲げながらうごめいているかのようです。

こうしてシャフト軸からオフセットした形でヘッドが装着してあると、シャフトを振りおろしてボールの中心と合致した位置でボールを打つことになります。
シャフトの中心軸でボールの中心軸を弾くようなイメージを持つことでジャストショットが打てることになるのです。

つまり、これくらいパッティングは感覚で打つもので、まるで手足のように操作できるパターがあればグリーン上のパッティングは自由自在ということになります。

ただし、そんな理想のパターなどは存在していないので、自分のスタイルに合った道具を見つけることで、可能な限り理想に近づけようと皆が必死になるのです。
ゴルフは紳士のスポーツですから、必死な姿をほかには見せないのがカッコイイと思います。

 

人を選ぶセンターシャフト型パター

パターの名手が使えば鬼に金棒といえるのが、センターシャフト型のデザインです。
シャフト軸とヘッドがオフセットしていませんので、じかに当たる感覚です。
オフセットシャフトの普通のパターの場合は、シャフトの回転があるとヘッド部分がより傾くのでわかりやすいのです。
またシャフト軸がオフセットしているので、感覚的にパッティングがしやすいといえるでしょう。

一方でセンターシャフトの場合はヘッドの回転が少ないために、左右に傾いていてもすぐにはわかりません。
しかし、スイートスポットに当てるだけの技術があるなら、センターシャフトは直進性に優れていて絶妙なラインを描けます。
センターシャフト型はパターの名手が使え、といわれるのはそのためです。

技術がそこまででなくパッティングにもバラつきがあるプレイヤーなら、オーソドックスなオフセットしたパターのほうが無難といえるでしょう。
そうはいっても、あえて困難な道を選ぶ修行僧のようなゴルファーもいるでしょうから、飛躍的な成長を期待してみたいと思います。

 

自分に合ったパターの長さ

パター選びで見落としがちなのが、長さです。
一般的には33インチから35インチというのが標準的といえるでしょう。
なかには31インチという短いものを使うプレイヤーもいます。
現在の主流は一般的な長さから、もっと長い長尺ものだといえるでしょう。

パターの長さを決める基本は背が高ければ長いものを、背が低ければ短いものをということになります。
また、背が高くても手が長い人は短めのものを好んで使う人も多いようです。

長尺パターは手首などのブレが影響しにくいことで安定したパッティングができるのが特徴です。
パッティングが安定すると、芝や傾斜などの要素を入れて微妙な調整がしやすくなるのです。

短めのものは視線が地面に近いために正確なパッティングがしやすいようです。
特にショートパットの場合にはそういえるようです。

実際に決める時は、感覚が重要です。
試し打ちしてストロークしやすい長さをみつけましょう。
それがいちばん信頼できる決め方です。

 

絶妙なパッティングとパター

パターで重要なのは手首を返さないことです。
両腕とパターでY字型に固定して、肩を動かすことでパッティングしていきます。
この方法であれば正確なパッティングができるのです。

ショットを打つ時のようなパワーはいりませんから、腰の回転やフットワークは使いません。
それよりも安定して正確にコースを定めて打つことが大切になってきます。
手首の返しを使ってしまうと、微妙なコントロールができなくなってしまうのです。

足の位置を決めて、腕を伸ばしてシャフトと一体化した時にしっくりくるシャフトの長さとライ角でパターを選びたいものです。
そうすれば絶妙なコントロールのパッティングが可能になります。

正確無比なパッティングができるプレイヤーは、ロングショットで得たアドバンテージを守り抜きます。
また、ロングショットでこうむった遅れをグリーン上で取り返します。
つまり、ここいちばんに勝負強いプレイヤーになれるのです。
プロになる人もハンディを上げたい人も、パッティングを制するなら成長できるのです。

 

自分に合ったパターこそ正解

自分のお気に入りのパターはこれだ!というものが見つかったプレイヤーは強いのです。
それだけ自分にしっくりくるから、お気に入りになるからです。

世の中にどれだけの種類のパターがあるか考えてみてください。
長尺あり、中尺あり、マレット型あり、ピン型あり……。
そして新しいデザインや素材、形状とどんどんと出てきます。
それだけみんながパッティングで苦労しているからこそ、これだけの種類のものが出され、それが売れているのです。

うんちくを語り始めたら止まらない人も多くいます。
でも、結局は自分が実際にコース上でプレイしていい感触、いい結果を残したものがいいパターということになります。

ですから失敗を恐れないでいろいろ試して、これだ!と思うものを見つけてください。
それがあなたにとっての正解なのです。
たとえ人気がないマイナーなものでも、楽しくプレイできるのがいちばんなのです。

だってせっかく楽しむためにゴルフに行くのですから。
道具選びもコース選びも楽しんでやりたいものですね。