バランスボールの正しい選び方

バランスボールはもともとはリハビリなどの目的で開発されたものですが、筋力トレーニングやダイエットにも効果があることからスポーツジムから一般家庭まで普及してきました。
バランスボールの選び方についてみていきましょう。
まず、バランスボールは体重をかけて使いますのでまず、丈夫であることが非常に大事です。

もし、バランスボールに穴があいたときに風船のように破裂したら大きいだけに大変危険です。
傷が付いたり穴があいたりしても破裂することなくゆっくりとしぼんでいってくれるように設計されているのが、二重構造のアンチバーストタイプです。
同時にどのくらいの負荷に耐えられるか、耐過重が何kgまであるかを確認することが自分に合ったバランスボールの選び方の大切なところです。

また、パランスボールを自宅で使用するときに直射日光のあたるところに放置することは危険です。
選び方と同時に購入した場合の保管場所にも気をつけましょう。

 

椅子として使うバランスボールの選び方

バランスボールを椅子の代わりに使用して通常の筋トレでは鍛えにくい、深層部にある小さい筋肉インナーマッスルを鍛えることができるといわれています。
デスクワークの多い方は腰痛や肩こりなどに悩まされることが多く見受けられますが、椅子かバランスボールかの選び方で身体のゆがみを改善し、筋力をつけた結果腰痛や肩こりから解放されたという声も多く聞かれます。

大手の企業ではデスクの椅子をバランスボールに変えてしまったところもあるようです。
企業を上げて取り組んでいるところは別として自宅のパソコンの椅子をバランスボールに変えてみるのもいいかもしれません。
バランスボールを椅子として使用するときの選び方の目安は身長-100から110cmくらいの直径のものが良いようです。
身長150cm~165cmの人は直径55cmくらいが目安ですが、デスクの高さもありますし、低すぎると作業しづらいので少し大きめのものを購入して中の空気の量で調節する選び方もあります。

 

子供用バランスボールの選び方|失敗しないバランスボール選び

今子供用バランスボールが人気です。
子供用バランスボールで不安定な態勢を体感し、対応していくことで体幹を鍛えて反射神経を鍛えることで怪我をしにくい体を作ることができるといわれています。

実際にヨーロッパの学校では、イスではなくバランスボールを導入しているところもあります。
バランスを保つ運動により血流がよくなって成績が伸びる効果があるというデータもあります。
気軽に取り組めて子供の成長に効果的なバランスボールが今熱いです。

子供用バランスボールの選び方ですが、なんといってもサイズを間違えないようにしましょう。
小学校低学年なら35cm直径くらいのもの、高学年向けには45cmくらいのものがいいでしょう。
具体的には身長と大きさは以下の目安で選んでみてください。

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<table class=”dsc1item” cellspacing=”1″>
<tr>
<th>身長100センチ以下</th>
<td>直径35センチ</td></tr>
<tr>
<th>身長100~120センチ</th>
<td>直径45センチ</td></tr>
<tr>
<th>身長120~150センチ</th>
<td>直径55センチ</td></tr></table>
<!– ★テーブルタグここまで★ –>

また、アンチバースト機能が付いたバランスボールが安全上おすすめ。
仮にバランスボールが割れるような衝撃があった場合でも、風船のように割れるのではなく、ゆっくりと空気が抜けていくような機能です。
割れて下に落ちてしまったら大きな怪我に繋がる可能性があります。

子供用バランスボールで人気なのは「ギムニク製」ですね。
アンチバースト機能も付いています。

また、使用上の注意点として、必ず大人の目の届く場所で使用することにしましょう。
元気のある子供が勢いよくバランスボールに飛び乗って落下し骨折してしまうような事故も起きています。

また、バランスボールとはちょっと違いますが、イタリア製の馬型のゴム製木馬ロディも人気です。
赤、青、黄色などのはっきりとした色合いのとても愛嬌のある顔をしています。
こちらもバランスを取りながら運動できるので、バランスボールはちょっと心配だな、と言う方にはいいですね。

 

身長別バランスボールの選び方

バランスボールの選び方の目安はます身長です。
基本的には座った時に膝が90度直角に曲がるくらいが望ましいとされています。
90度になるくらいの選び方は身長150cmより小さい方は直径45cm以下、150cmから160cmのかたは直径55cm、165cmから185cmの方は直径65cm、185cm以上の方は直径75cmのバランスボールというのが選び方の目安とされています。

バランスボールを椅子代わりに使う時などはテーブルや机の高さに合わせたり、空気を入れる量でも高さは変わりますので売り場に見本があった時は実際に座ってみて、膝が90度になっているかなどを確認してみるとよいでしょう。

また、身長からバランスボールの大きさを選んだら、破裂しにくい二重構造のノンバーストタイプか、耐過重は何kgまで化も確認しておきたいところです。
また、バランスボールに空気入れが付いているものと付いていないものがありますので確認しましょう。
空気入れがないとせっかく買ったバランスボールを膨らませることができません。

 

メーカー別バランスボールの選び方

バランスボールも多種多様のものが市場に出回っていますが、人気のあるメーカーでみるのも一つの選び方です。
メーカーと内容から選び方をみると、建設機材やアルミはしごなどの住宅機器などでおなじみの大阪市に本社のあるアルインコ社のフィットネス事業部で作られているバランスボールはアンチバースト仕様でサイズが直径55cm、65cm、75cmで耐過重約300kgです。

東大阪市に本社のある秦運動具工業HATASのノンバースト仕様のバランスボールも直径55cm、65cmで耐過重量約300kgです。
東京都の東急スポーツオアシスのバランスボールはスポーツクラブば作ったバランスボールもノンバースト仕様のバランスボールも直径55cm、65cmで耐過重量約300kgで固定リングが付いているものがあります。

イタリアメーカーのジムニック社もノンバースト仕様のバランスボールも直径55cm、65cmで耐過重量約300kgです。
アメリカメーカーのD&Mセラバンド社ノンバースト仕様のバランスボールも直径55cm、65cm、75cmで耐過重量約300kgです。
メーカーと品質の選び方も大事な目安です。

 

バランスボールのサイズの選び方について

ボール一つで多様なトレーニングに活用できるバランスボール。
最近はイスの代わりにバランスボールを使う会社もあるようです。
そんなバランスボールの選び方で重要なのがサイズの選び方です。

サイズの選び方として基準になるのは身長です。
サイズは45cm、55cm、65cm、75cmと主に4種類あります。
目安としては身長150cm未満の人なら45cmの物を、150cm~170cm未満の人なら55cmの大きさが理想です。
また、身長165cm~185cm未満の人なら65cmの物を、身長185cm以上の人は75cmの物を選びます。

ただ、これはあくまで目安です。
それに身長165cm~170cmの人は55cmと65cm、どちらのサイズを選ぶか迷ってしまいます。
その場合はバランスボールに座った時に膝が90度位に曲がるものを選びましょう。

実際にお店でボールに座ってみてから購入するのが理想ですが、今はネットで購入する人も多いと思います。
二つのサイズでどちらにするか迷った場合は、小さい方を選ぶのがオススメです。
ボールが大きければバランスが取りづらくなり、怪我する確率も高くなるからです。

 

バランスボールが日本に来るまで

バランスボール、と名前は聞いたことがあっても、意外と知られていないのが実状ではないだろうか。
 その歴史を辿ると、1963年、イタリアのプラスチック製造会社であるアクイリーノ・コサーニが、医療器具として開発したのが始まりだとわかる。
 そうして完成したバランスボールは、スイスに渡り、開発目的に沿った方法で使用されていった。

 それから時は流れ、1980年代。
日本でバランスボールを取り上げ始めたのは、茨城県にある筑波大学だ。
しかし、当時は思ったように浸透しなく、本格的に国内へ知れ渡ったのは2001年となる。
 
その年、バランスボールが人々の関心を集める大きなきっかけを作ったのが、サッカー界で知らない人はいないであろう、中田英寿選手。
当時、セリエAのASローマに所属していた中田選手が、バランスボールをトレーニングで使用している映像がテレビ番組で放送されたのだ。

それからというもの、フィットネス用品として高い効果が得られるとし、多くのメディアに取り上げられたことで、ようやくバランスボールが注目を集められたのだ。

 

バランスボールって、どうしてあの形?

バランスボールと言われて頭に思い描くのは、丸々とした球体である人がほとんどではないだろうか。
だが、なぜあの形である必要があるのか。
そう思う人もいるかもしれない。

実は、バランスボールには座ることを目的とした脚付きのものや、ひょうたんのような形をしたものも存在している。
それではボールではない、そう思うかもしれないが、使用目的に合わせ、バランスボールは進化しているということだろう。

一般的に知られている球体のバランスボールだが、他の形にも共通することとして、不安定な感覚をあえて作りだし、人本来のバランス感覚を呼び覚ますことが狙いだ。
歪んでしまった姿勢の矯正、筋力アップ等の効果があり、家庭でも出来る手軽さから今では多くの人に愛用されている。

余談だが、スイスでは子供達の集中力を高める目的として、教室の椅子がバランスボールという学校も存在しているという。
一見、逆に集中力が落ちるように思えるかもしれないが、平たんで安定したものよりは、不安定な状況の方が目の前にあることに向かい合えるのかもしれない。

 

バランスボールって何?

バランスボールとは、別名Gボールとも、エクササイズボールとも呼ばれている。
 もとはリハビリ等、医療目的で開発されたものだ。
だが、バランス感覚を磨く体幹トレーニングを始め、得られる効果と、バランスボールを使った用途の幅広さから、トレーニングジムやフィットネスクラブに広まりだしたのだろう。
 
また、ダイエット目的で使用しても効果的だということがわかり、気軽に始められることから、今やご家庭でも使用されているのが現状だ。
 
種類にもよるのだが、基本的にバランスボールの大きさは直径20cm~120cmほどで、二重構造で破裂しない作りになっている。
重さも約300kgまで耐えられる設計となっており、例え穴が開いたとしても、破裂するのではなく、徐々にしぼんでいくというのだから優秀だ。
 
しかしながら、最近は安価なバランスボールも多々見かける。
そのため、使用目的に合わせて、上記に述べた作りが欠けていても問題がないか、メーカーも合わせ、よく確認することが安全に楽しむ方法だろう。

 

バランスボールの使い方は、あなた次第

バランスボールを使うにあたって、使用者はきっと様々な目的を持っていることだろう。
 暇な時間にさくっとエクササイズをしたい方もいれば、バランス感覚を鍛えたい、筋肉トレーニングのメニューに取り入れたい、と考えている方もいるのではないだろうか。
 他にも、健康のため、リハビリのため、子供の教育のため、何となく手軽だから、と言い出したらきりがないことだろう。
それもそうだ。
一人一人の目標があり、バランスボールの使用方法も完全に同じではないため、過程も結果も違ってくる。
 
だがもし、目的をちゃんと決めていない人がいるのならば、それは定めた方がいいだろう。
大きな理由として、バランスボールはとても種類が多く、購入する際にどれが良いのか困ってしまうからだ。
しかし、自分が購入する目的がしっかりとわかっていれば、それは防げることだろう。

また、目的も大事だが、それと同時に目標があった方がいいかもしれない。
その方がやる気も湧いてくるし、途中で投げ出すことも少なくなるのではないだろうか。

 

バランスボールで体幹トレーニング

体幹筋というのを知っているだろうか。
それは、内臓を支え、姿勢など体のバランスに深く関わりのある筋肉だ。
 普段何げなくとっている姿勢や、生活習慣によって偏りがちな体幹筋だが、それはトレーニングによって鍛えることが出来る。
手軽なバランスボールは、そんな体幹トレーニングに大きな効果を発揮する力を秘めているのだ。

乗ってしまうと常にゆらゆら、バランスボールと言いながら完全に静止することは決してない。
だがその、サーカスを彷彿させながらやってくる不安定さが、実は身体にとても良い。
なかなか鍛えることが難しい、体の内部(体幹筋)に働きかけているのだ。

日常生活においても、筋肉トレーニングでも、スポーツの世界でも、体幹トレーニングをすることはプラスになる。
腰痛の予防・改善から、筋肉トレーニングの効率アップ、整ったバランス感覚から生まれる安定した動き。
バランスボールに座っているだけでも、バランスを保とうと細かく筋肉が動くため、いつの間にかストレッチができ、腰回りにも余計な負担がかからなくなるという。

こうなると、我が家の椅子を全てバランスボールに代えた方がいいのか、1度、家族会議で話し合ってみるのもいいかもしれない。

 

でも、バランスボールっていくらなの?

バランスボールの購入を考えている方には、是非知っておいてほしいことがある。
 それは使用目的にもよるが、メーカー・タイプ・構造・サイズによって価格帯が様々だということだ。
 1度スポーツ店へ訪れてみたり、インターネットで調べてみると、よりその実状がわかりやすいだろう。
 
目安として、一般的によく使われているのが、45cm(3500円前後)、55cm(4500円前後)、65cm(5500円前後)、75cm(6500円前後)である。
 だが、これとは別にインターネットやディスカウントショップでは、低価格のバランスボールも販売されているだろう。
 もし、購入するのを上記で考えているのならば、自分の使用目的にあっているのか、十分に注意してほしい。
それは、二重構造でなかったり、耐久度が低めに設定されていたりすることがあるからだ。

バランスボールは、自分の全体重をかけるもの。
安全に、バランスを取る感覚を手軽に楽しみながら使用してもらうためにも、しっかりと確認して購入することを強くおすすめしたい。

 

バランスボールってどう使えば……

バランスボールを買ってはみたものの、どう使えば良いのだろうか。
そんな悩みを抱いている方がいるのならば、お伝えしたい。
手軽さが人気の一つでもあるのだから、難しく考える必要はない。
コツと感覚さえ掴めば、いたって簡単だと。

しかしながら、初めてやることには、どんなことでも不安がつきものだ。
そこで、バランスボールにおける基本姿勢をここに記したい。
それを身に付けることで、バランスボールに対する不安もなくなり、正しい効果を得ることが出来ることだろう。

まず、バランスボールに座る際には背筋を伸ばし、中心に腰かけることを意識してもらいたい。
この時、不安定だからといって腰を反らし過ぎたり、猫背にはならないようにするのがポイントだ。
また、バランスがとり辛いと感じた場合は、空気を少なめにするといい。
 そうして、膝の角度が90度ぐらいになっていれば問題ないだろう。
 
慣れてきたら両手を広げ、ゆっくり片足を上げてみるといい。
それが出来たら反対、と徐々にバランスボールの感覚を掴んでいくのがおすすめだ。
 そうしたら、最後に両足を同時に上げてみる。
体の力を抜き、リラックスした状態で少しだけ上体を後ろに倒すのがコツだ。

ここまで基本姿勢からの動きを記したが、1つ注意点がある。
それは、周りに障害物がないことを確認することと、不安ならば誰かに傍にいてもらうことだ。
バランスを取ることは、いきなりでは意外に難しく、転倒する危険性もある。
 バランスボールの魅力に気づいたあなたには、安全には十分に配慮して、楽しんでもらいたい。

 

すぐに始められるバランスボール

外で雨が降っていても、室内でテレビを見ながら出来るのがバランスボールの良いところだ。
 椅子代わりに何気なく座っているだけでも、体幹筋を効果的に刺激してくれる。
 仕事や勉強の息抜きがてらに、何か考え事をしている最中に、慣れてくれば本を読みながらでも可能だろう。
 
運動不足に対して、このままじゃだめだとわかっていても、なかなか腰が上がらないのが実状ではないだろうか。
それでも諦めず、とりあえず頭の中で、どう体を動かそうか考えている。
そんな方にはバランスボールがぴったりかもしれない。

忙しい日常の中で、すぐに始められる手軽さには大助かりだ。
お風呂上りに数分間、食後の散歩代わりに、ぐっすり眠るためのストレッチとして、と使うタイミングは幅広い。
そうしてバランスボールを使っているうちに体の内部が鍛えられ、姿勢がよくなったり、基礎代謝が上がったり、バランス感覚を取り戻せたり、酷かった腰痛がやわらいだりするのならば、大歓迎だろう。
 
上記のことからも、体を動かしたいと考えている方は、バランスボールから始めてみてはいかがだろうか。
もしかしたら、あなたにピッタリな方法かもしれない。

 

バランスボールと日本

日本国内で、どのくらいバランスボールが使われているかご存じだろうか。
 驚くことに、トレーニングジムやご家庭で使用されているだけではない。
もしかしたらご存知の方もいるかもしれないが、オフィスの椅子を1部、あるいは全てをバランスボールに代えている会社があるのだ。
 それに対して社員の声は様々だが、体が引き締まったという声や、アイデアが浮かびやすい、姿勢がよくなったといった良い効果が出ているという。
 
デスクワークで長時間椅子に座っていると、肩や腰を始め、人によっては体の至る所がこってくるだろう。
 だが、バランスボールだと常に同じ姿勢を続けられるわけもなく、例え一ヶ所に留まっていたとしても、知らず知らずと体の内部を動かしていることになる。
 
仕事が残っているのに、襲ってくる無情な眠気。
一生懸命にやっているからこそ椅子に座りっぱなしなのに、血液の流れが悪くなって体がだるい。

そんな残酷な日常に、バランスボールが上手くバランスを取ってくれるかもしれない。
 そもそも、作業をしながら運動が出来るのならば、それは一石二鳥だろう。
 これを機に、パソコン業務が多い方は椅子の代わりにバランスボールという、新しいことに挑戦してみてはいかがだろうか。

 

肩こり・腰痛にバランスボールを投げ込もう

インターネットで調べたり、バランスボールについてスポーツ店の店員に尋ねると、肩こり・腰痛に効果があると知ることが出来るかもしれない。
 だが、具体的にそれはどういうことなのか。
 それを知ると、よりバランスボールによってもたらされる効果に目を輝かせることだろう。

 肩こりや腰痛は、筋肉の衰えだったり、体をめぐる血液の流れの悪さが要因であることがある。
 ならば、ここで登場するのがバランスボールだ。
 あの不安定さが人間の持つバランス感覚を呼び覚まし、体中の筋肉を使うことによって、例え猫背であっても背中の筋肉は緩み・ほぐれ、血流がよくなる。
 気づけば背筋はぴんと伸び、姿勢が良くなっていることだろう。

 座っているだけでも骨盤周辺の筋肉に働きかけ、鍛えづらく、しかしながらバランス感覚には重要な体幹筋が鍛えられる。
 そうして基礎代謝は上がり、ある日、今まで悩んでいた肩こりや腰痛がいつの間にか気にならなくなっているかもしれない。
 それが、あれほど困っていた問題が、手軽く始めたバランスボールによって打ち砕かれた瞬間である。

 

バランスボールで、手軽にダイエット効果

ダイエットに有効なのは何か。
 今まで楽しみにしていた甘いものを、涙と共に見送った食事制限。
ため息を吐きながらも、毎朝、もしくは忙しい合間をぬっての運動。
無論、上記によって得られる効果はあるだろう。

だが、基本はどうだろうか。
それは形だけになっていないだろうか。
ダイエット効果を得るには、血液の流れを良くし、体脂肪を燃焼しやすくする体作りが大切だろう。
ならば、バランスボールを使った運動で基礎代謝を上げれば、効率よくダイエット効果が得られるはずだ。
だが、どう効率が良いのか、そのことを述べる前に1つ伝えておきたい。

あなたは、インナーマッスルという言葉を耳にしたことがあるだろうか。
それは文字通り、インナーと言うだけあって体の奥底にある筋肉群だ。
ここが衰えると、体に歪みが生じ、内臓機能までもが低下、それに準じて太りやすい体に陥ってしまう。
つまり、ダイエットにおいて、インナーマッスルを鍛えることは必要不可欠と言えるのではないだろうか。

そう、そんな体の内部に隠れたインナーマッスルを効果的に刺激してくれるのが、バランスボール。
その歪んでいると傾いてしまう球体は、バランスを取るために堪える動きを、当然のようにさせてくれる。
普段使わない、体の内部に働きかけてくれるのだ。
そうして鍛えられたインナーマッスルによって、内臓を含めた体内の働きは向上し、それが自然と、あなた本来の美しい外見へと結びつくことになる。

以上のことから、ダイエット効果を得るにあたって、バランスボールは優れた特性を持っているといえるだろう。

 

スポーツ界が、バランスボールに注目

あなたは、バランスボールを用いたトレーニングが、スポーツ選手のメニューに取り入れられているのをご存じだろうか。
 片足でバランスを取るサッカー、短い切り返しで競り合いの多いバスケット、予期せぬ打ち込みにも咄嗟に対応する力が求められるテニス、と挙げ始めたらきりがないほどあるスポーツ。
その激しい動きと共に必要となるのが、体のバランスだ。
スポーツ選手はその重要性にいち早く気づき、バランスボールを取り上げ始めた。

 バランス感覚とは、本来、人間が当然のように持ち合わせているもの。
 しかし、生活していく中で、人は無意識のうちに偏った体の使い方をしている。
 立っている時にやや右に体重をあずける癖があったり、足を組む際に必ず左足が上になったりと、これだけでも思い当たる方は多いのではないだろうか。
 そうして長い間を掛けて、ゆっくりとバランスが歪んでいくのだ。

 体幹トレーニングとは、言ってしまえば、体作りにおいて基本なのかもしれない。
 サッカーやバスケット界で安定したバランス感覚を持っているならば、予期せぬパスにも柔軟に対応でき、敵の間をぬって進んだ先で体勢を立てなおしてシュートを決めることも可能なのだ。
 それに大きく効果をもたらしてくれるのが、ぐらぐらと不安定ながら、人のバランス感覚を磨いてくれるバランスボールなのは言うまでもないだろう。

 

海外で注目されるバランスボール

バランスボールは、もとよりイタリアのプラスチック製造会社が医療器具として開発し、それがスイスに渡ったもの。
 日本では、体幹トレーニングやダイエット効果があるとして注目されているが、海外では子供の成長に大きく貢献するとされている。

 1980年代、一部の作業療法士が、学校でのバランスボール使用を教育者らに進め始めた。
 理由として、バランスボールに腰を下ろしている間、中心的な体の筋肉が刺激され、姿勢改善に効果的だからだ。
 また、整った姿勢からは抜群の集中力が生まれる。

2003年、アメリカで行われた調査では、バランスボールに座りながら授業を受けた子供と、そうでない子供では、集中力が明らかに違っていたとされる。
彼らは、より多くの文字をわかりやすく書くことが出来たのだ。

 上記のことから、バランスボールから得られる効果は、トレーニングやエクササイズに留まらず、人々の生活に大きく影響をもたらすことが出来るといえるだろう。

 

バランスボールと、子供の成長

小さな子供は、飛ぶ・跳ねる・走る・揺れる、と様々な行動を起こし、また、必要としている。
 それが彼らの脳や、体の発達にとって、重要な役割を担っているのだ。
 時おり、静かにしてほしいと叱ることもあるだろう。
だが、本来子供は動き続けるものだ。

 今現在、日本国内にある学校の教室では、平らな椅子が用意されていることだろう。
 無論、それは悪いことではない。
 しかしながら、動くことが子供達の体発達に大きく貢献していることがわかった今、はたしてそれは良いことなのだろうか。
 むしろ、運動という子供が必要としているものを潰すよりは、彼らのエネルギーを動くことに向けてあげた方が、将来的には良いのかもしれない。

 海外では、バランスボールを教室に取り入れている学校がある。
 無論、ゆらゆら動くことが目的ではない。
 バランスボールは、整った姿勢が作り出されることを大きくサポートする。
 それによって生まれる集中力で、子供達は子供達自身の仕事に向き合うことが出来るのだ。
 そう言った意味では、バランスボールは子供が持つ本来の可能性を引き出してあげるための、1つの良い道具なのかもしれない。