謎解き「鉄道探偵と消えた1億の謎」に参加してきました。
特徴と感想は、
・参加費は無料
・3段階の謎解きがある
・難易度は低め
・「地下謎への招待状」より物足りない
です。
電車で移動するタイプの謎解きだと、どうしても東京メトロで毎年開催されている「地下謎への招待状」と比べてしまいますね。

参加費は無料

「地下謎への招待状」は有料(乗車券代込み2,160円)ですが、「消えた1億の謎」の参加費は無料です。
ただし一日乗車券が必要なので、交通費は発生します。
後述しますが、男編なら都営地下鉄で700円、女編なら京王電鉄で900円です。
いずれにしても「地下謎への招待状」より格安ですね。
謎解きキットは駅で無料配付されているので、一日乗車券を購入してキットを手に入れれば謎解きをスタートできます。
持って行った方が良いものは、まず筆記用具です。
それと、スマホ用サイトに答えを入力すると次に進めるタイプの謎解きなので、スマートフォンも必須です。

3段階の謎解きがある

「消えた1億の謎」には3種類の謎解きコースが用意されています。
「男編」「女編」「解決編」です。
謎解きキットは半分が「男編」半分が「女編」になっているので、この1冊で両方参加できます。
「男編」は都営地下鉄、「女編」は京王電鉄、と使う路線が違うため、最初は立地的に近い方から参加するようになると思います。
クリア時間の目安は「男編」が3時間以上、「女編」が3時間15分以上、「解決編」が15分です。
ちなみに主人公が男女で違うだけで、男性が女編をやっても全然OKです。
というか、性別に関係なく両方やらないと「解決編」には進めません。

難易度は低め

行き詰まったとき用に、ヒントサイトがあるので初心者の方でも安心して参加できます。

男編について

謎解きの難易度は全体的に低めでした。
最終問題も拍子抜けするくらい、あっさり解けてしまいました。

かなり簡単な部類です。

 

女編について

女編も男編と同じような謎ですが、少し難易度が高めでした。
特に最終問題は工夫されてて面白かったです。
男編か女編どっちかしかやらないなら、断然女編の方がおすすめですね。
途中でも「う~ん」と悩む問題があったので、解き甲斐があります。

 

解決編について

男編、女編の最終キーワードをスマホ上に入力すると、解決編に進めます。
解決編を解くと男編と女編のストーリーが繋がるようになっています。
問題はスマホ上で出題されて、スマホ上で解きます。
問題数は全部で2問。

一問は比較的簡単で、もう一問は難しめです。
解決編は15分程度で解ける、とのことでしたがドツボにはまるともっとかかりそうでした。
スマホ内で完結するので、帰りの電車の中で解くのがオススメです。

 

「地下謎への招待状」より物足りない

「地下謎への招待状」と比べると、「消えた1億の謎」は以下のポイントで物足りないと感じました。

謎解きが少なくて、謎のクオリティも低め

「地下謎への招待状」の流れは大雑把に言うと、
①キットに載っている最初の謎解きを解くと、行く駅3~4箇所が分かる(低~中難易度)
②行った先3~4箇所の駅に新しい謎があるので、解く(低~中の難易度)
③上記謎を全て解くと、難しい謎解きが1題出る。解くと行く駅が分かる(高難易度)
④その後、2~3問骨のある謎が続く(中~高難易度)
⑤かなり難易度高めの最終問題を解く(超高難易度)
⑥隠し最終問題がある場合もある(超高難易度)
と、簡単な問題から難しい問題まで、謎解きがかなりビッシリと詰まっています。
単に難しいだけじゃなくて、解いたときに「あ~そういうことか!」という快感が得られるクオリティの謎も多いです。
一方、「消えた1億の謎」の流れは
①キットに載っている最初の謎解きを解くと、行く駅3~4箇所が分かる(低~中難易度)←ここまでは「地下謎への招待状」に負けてません
②行った先3~4箇所の駅に謎はない。ただポスターを書き写すだけ。(難易度ナシ)←単なる作業で退屈
③全てのポスターを書き写すと、簡単な問題が出てくる。解くと次に行く駅が分かる(低難易度)←謎解きというか、文章問題。解けてもイマイチすっきりしない
④その後2~3問解くが、最終問題まで難しい問題がない。(全部低難易度)←え、これで終わり?ってくらいの難易度です。
と、謎の量の質もちょっと残念な結果でした。

駅から屋外にほぼ出ない

「地下謎への招待状」は、行く先々の駅で本当に降りて、屋外にある建物・オブジェ・公園なんかからも謎解きが出題されます。
個人的にこれが駅移動タイプ謎解きの醍醐味だと思ってまして、初めて訪れる土地をぶらり旅しているようで楽しいんです。
一方、「消えた1億の謎」はず~っと駅構内で謎解きをします。
少しだけ屋外に出るようなシーンもありますが、基本的にずっと無機質な空間にいるので個人的に息苦しかったです。
ただ、ここは考えようによっては一長一短なポイントで、天候に左右されずに楽しめるという点では「消えた1億の謎」に軍配が上がるかもしれません。
「地下謎への招待状」は悪天候だと傘が必要で、テンションだだ下がりですからね。

参加者が少ない

好みの分かれるところかと思いますが、参加者が少ないのが寂しかったです。
「地下謎への招待状」は参加者が多くて、行く先々の駅で同じキットを持っている人とすれ違っては
「赤ちゃん抱きながら親子で参加してる(笑)よっぽど好きなんだな~」
「お、この駅にいるってことは次はあの難問を解くんだな・・・。がんばれよ~」
「え、あの人もうこの問題分かったの!?すごいな~・・・」
などなど考えちゃうような、一体感というかお祭り感があって、それが好きなんです。
一方「消えた1億の謎」は、参加者を見付けただけでテンションが上がるくらい、すれ違う人が少なかったです。
盛り上がりに欠けて、ちょっと寂しかったです。

謎解きキットが物足りない

「地下謎への招待状」の謎解きキットは有料なだけあって、様々な小道具が入っています。
クリアシート、定規、エンピツ、手紙、バッグなどなど、その年によって趣向をこらした様々なグッズが用意されてます。
グッズの意外な使い方が謎解きの鍵だったりするので、想像力が刺激されて楽しいです。
一方、「消えた1億の謎」の謎解きキットは、シンプルに一冊の冊子のみ。
無料なので仕方ないですが、冊子だけだとどうしても「謎解きのライブ感」が出ません。
「このグッズを使うのか?」「このクリアシートの模様が怪しいな?」
と謎の解き方に立体感が生まれるので、そういったものを演出するのにはやっぱりグッズがあった方がいいなと思いました。