「音読」すれば頭がよくなる―一日二〇分!能力はここまでアップする(著者:川島隆太)を読みました。
読んだきっかけは2chまとめでおすすめされてたからです。
・シニアの人の旅行前と旅行後の脳の働きを調べたところ、旅行後の方が明らかに活発に働いていた。
それまで知らない世界に触れて、新しい経験をすることは脳に良い。
・前頭前野は脳の中で最も程度が高い働きをする「コンピューター中のコンピューター」
①考える命令を出す②感情のコントロール③意思決定④行動の抑制⑤コミュニケーション⑥記憶の命令
・人間がサルや他の動物と比べて、人間たらしめているのは巨大な前頭前野があるから。
・内田クレペリン検査(つまらない単純計算)をしているときのほうが、ゲームをしているときより脳が活発に働く。
・単純計算よりも脳を鍛えるのに有効なのが、「音読」。音読は脳の広範囲を活性化させる。
・2009年に福岡県の老人介護施設で「読み・書き・計算」の学習をしてもらったところ、三か月後には7割の人の脳機能に改善がみられた。
痴呆の改善、おむつが不要になったり、家族とのコミュニケーションが取れるようになった。
特に痴呆症は、精神機能が上がることは絶対にないと考えられてきた。学習の効果は大きい。
・新聞の音読を毎朝10分が理想。社会への関心を持ちつつ、飽きない。
読むのはどの記事でもOK。朝のほうが脳の健康増進効果が高い。
囲碁の藤沢秀行名誉棋聖は「毎朝20分だけ読書をしなさい。ただし20分を超えたら区切りが悪くてもやめろ」と言っている。
音読なら10分が限界。
・意味がわかる文章、意味が分からない文章、どちらの音読でも脳が良く働く。
・日下公人「子どもは親の真似をする。お父さん、お母さんが本を大切に読んでいる姿を見れば、子どもも読もうかなと思うようになる。家庭にそういう雰囲気がある子どもは自然と伸びる」
・音読で脳の70%の領域が活性化する
・他者とのコミュニケーションが最も前頭前野を使うのではないか。強調、妥協、軋轢といったもめごとも含まれる。(著者の仮説)
・大学生を被験者に、ものを覚える作業の前に、1ケタの計算を2分やらせたところ、覚えられる量が1.2倍になった。
音読をさせた場合、それ以上の効果があった。
・國弘正雄氏(イギリス・エジンバラ大学特任客員教授、同時通訳の神様と知られ、参議院議員の経験もある。)
「表現読みを続けているうちに、自在に日本語の文章が書けるようになる」
「英語の勉強には中学3年生の教科書を音読でマスターするのが効果的」
「音読の二次的効果として、日本語が当意即妙に出てくるようになる。国会議員時代には役に立った」
・TOEIC900点以上の高得点者に学習方法を聞いたところ、喉がからからになるまで音読を重ねていた。
・1回あたりの効果的な学習時間は、15分から45分。45分が集中力の限界。
・学習もスポーツも停滞期を超えると、飛躍がある。脳のシナプスが増えネットワークが広がり、臨界点を超えると電気(情報)の通りがよくなる。ここで一度出来るようになればブランクがあっても忘れない。
・学習の効果は学習した総量で決まる。時間は必要。また基礎学習なしで応用はできない。